8/17(土) 開催 第4回ビジンネスパーソンのための絵画鑑賞講座〜VTS 対話型鑑賞法

 

今日は、中尾先生のVTS(対話型鑑賞法)講座のご案内です。

ひとまず3回終了したビジネスパーソンのための絵画鑑賞講座ですが、「私はビジネスパーソンじゃないから〜」という方もいらっしゃるので、この講座は、いわゆるビジネスのキャリアアップ講座ではないことを申し上げておきますね〜

そしてなぜ巷のビジネスマン向けキャリア講座ではないかというと、確かに「成果」といえる参加者の変化は起こり、それがビジネスにも好影響ですが、ここでの「成果」は中尾先生講座の『スペシャルデザート』ではありますが『メイン料理』ではないからです。

過去3回の講座に来てくださった方から

「確かにビジネス書のコーナーではアートで直感を磨くとか、成功するとか色々本が出ている。読めば内容的に納得もする。世界のビジネスエリートはアートに触れることで経営判断やクリエイティヴィティを磨いている、今こそアートだと著者たちは言うけれど、実際どうすればいいか書いていない。このVTS(対話型鑑賞法)をどうやってビジネスにつなげるのかが不明。」

という率直な思いを伺いました。

そうです、元祖VTSは、小学生向けプログラムなので、そこだけ取り出してもビジネスの現場に当てはめにくい。

大人の私たちにとって美術鑑賞がビジネスとどう繋がるかは、その使い方次第。

そこで、中尾先生登場なんです。中尾先生はその辺りのことを明晰に俯瞰していて、大人の私たちが対話型美術鑑賞で「見ること。感じること。言葉にすること。」の練習をしたその先の「アートの素養を磨く大人の対話型鑑賞」を体験させてくれます。

見ること、は観察力の練習

感じること、は思考ではない感性を呼び覚ます練習

言葉にすること、は伝わるように表現することの練習

それから知識も加える。総合的に理解できる。たった一枚の絵をそうやって丁寧に見て味わうと、その絵のことはおそらく忘れないでしょう。たった一枚の絵でも、しっかり捉えてある絵があれば、他の絵を前にした時にもひるむことなく楽しめるはず。

そして、感性のアンテナ、スイッチ、作動力を磨いておくことがなぜ良いか?

それは世界情勢の変化(ちょっと大げさ?笑)、時代の変化、価値観の多様化、会社や家庭での対応力・・・などなど、これまで一つのものさしで測って来たけれど、それでは乗り越えられないことがやって来た時に、自分の感性のものさしがあれば、慌てない、焦らない。そして、自主的に意欲的に楽しんで真剣に取り組める、というわけです。

感性が磨かれると想像力がおのずと豊かになり、知らず知らずのうちに他者とのコミュニケーションを楽しめるようにもなる。参加者や先生と対話することは、コミュニケーション力をも鍛えてくれるのです。そしていつの間にか、絵を見て自分の言葉で語っていて、その先には言葉からも離れ、言葉にならない直感に信頼が・・・何はともあれ楽しんでいる!(メイン料理♪)

いかがですか? 一度、中尾先生と一緒に絵をじっくり鑑賞して見ませんか? ぜひご一緒しましょう〜♪

それでは先生のご案内をどうぞ。

 

最近ではビジネスの分野で、絵画鑑賞によって直感力や観察力をブラッシュアップして経営判断に活かすという方法がますます注目を集めています。

書店に行けば、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』『エグゼクティブは美術館に集う』『ビジネスの限界はアートで超えろ』といった刺激的なタイトルの本が目白押しになっています。

一方、欧米のビジネスパーソンにとって、アートの素養は当たり前なのに、日本のビジネス界ではアートが軽んじられているといった論議も従来からなされていました。

この講座は、その両方の要請に応じたもので、1回の講座をパートI、パートIIに分けて行います。

Part I:対話型鑑賞法 “VTS” Visual Thinking  Strategies)の実践

MoMA(モマ:ニューヨーク近代美術館の愛称)で開発されたVTCVisual Thinking Curriculum) を発展させたVTSというメソッドを実践します。

参加者は、眼の前にある絵画に描かれている事柄を注意深く観察します。そして気づいたこと、発見したこと、疑問に思うことなどを自由に発言します。

Part Iでは講師はファシリテーター(進行役、盛り上げ役)に徹して、画家や時代背景についての知的情報は一切提供しません。

参加者同士のコミュニケーションを通して見つかる様々な気づきから作品にアプローチすることにより、直感力、観察力、想像力、判断力を鍛えます。

Part IIVTSからアートの素養を磨く大人の対話型鑑賞へ

Part Iではファシリテーターに徹してきた講師が、Part IIでは作品について作者について時代背景についての様々な情報を提供するとともに、一鑑賞者としての発言も積極的に行います。講師も知的情報とともに鑑賞の輪に加わることによって、参加者同士の対話型鑑賞がさらなる上昇気流を生み、昂揚感いっぱいの新しいコミュニケーション型鑑賞が生まれます。そのプロセスを通して参加者は美術を見る目、美術の素養を身につけることができます。

(中尾陽一 記)

 

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