毎月テーマの画家の作品をスライドでたくさん見て、美術史的知識も得ながら、絵を見て感じたことを先生と話す白熱講座です。
第140回 『絵画鑑賞白熱講座』
話題の展覧会をマニアック解説で楽しむ! 《ブーダン展、カール・ヴァルザー展、今村紫紅展》
■講師
中尾陽一(国際美術展プロデューサー)
■日時
2026年 6月28日(日)
13:00〜15:00
■参加費(事前振込)
ー対面参加ー 6,600円(税込)/8,800円(税込テキスト付き )
ーオンラインー 3,300円(税込)(視聴とチャットのみ)/5,500円(税込テキスト付き)
■テキスト(希望者のみ) 2,200円(税込)
*講座で使用したすべてのスライドのPDFファイルをダウンロードできるURLを講座終了翌日までに事務局からメールでお知らせします。
■定員
10名(要予約)会場参加 20人(要予約)オンライン
■会場
プロトマニア(対面)/オンライン(zoom)〜お申し込み頂いた方に別途ご案内いたします。
■主催
プロトマニア
■予約、お申し込みお問い合わせ
***先生からの6月ご案内***
ブーダン展のキャッチコピーは《印象派の先駆者として知られるブーダンの30年ぶりとなる展覧会》ですが、実は30年前の展覧会は私が展覧会企画に携わったものです。ブーダン展オーガナイズの鍵、その時のエピソード、ブーダンの特徴などなど《ブーダン展》を超マニアックに解説します。

*1996年に講師の中尾が企画したブーダン展
少年モネを戸外制作に誘い、美術史的には「印象派の先駆者」とか「空の王者」と称されるブーダンですが、絵柄的にはクリノリン(大きく裾の拡がったスカート)姿で優雅に海岸リゾート楽しむ婦人たちの絵や牧歌的な牛たちの群れを描いた絵が人気です。

《水飲み場の牛の群れ》1880年
カール・ヴァルザーは日本で初めての回顧展ということで全作品が日本初公開の貴重な展覧会です。この展覧会のキャッチコピーは《世紀末の昏き残照》。確かにヨーロッパ世紀末の独特な昏い雰囲気を漂わせた油彩画も魅力的ですが、なんと言っても親近感がわくのは、彼が1908年(明治41年)に日本に半年ほど滞在して描きためた日本の風景や風俗の絵で、それも京都府の日本海側、若狭湾に面した漁師町、宮津での制作が中心です。NHK朝ドラの《ばけばけ》でも小泉八雲が一番惹かれたのは日本海側の松江でしたが、外国人の目から見て、明治維新以来の西欧近代化に乗り遅れた日本海側の町にこそ日本の魅力や神気が感じられたのでしょう。ヴァルザーの描いた120年前の日本にタイム・トラベルしましょう!

ヴァルザーが宮津で見た《歌舞伎の一場面》

歌舞伎の女形
今村紫紅展のキャッチコピーは《暢気(ノンキ)に描け》と《日本画の革命児》です。紫紅は伝統的な古画を研究し尽くした上で、彼にとって窮屈になった日本画を破壊し立て直そうとしました。その矢先に35歳の若さで亡くなりました。 大観、観山の次の世代ながら、彼らと並んで再興美術院のスターとなる存在でした。観山には「上手さ」という伝統絵画の枠にとらわれる嫌いがあるが、大観には伝統絵画のしがらみを超えた自由奔放さがあると評されますが、大観の強みである「自由奔放さ」には後輩である紫紅の影響があるのかも知れません。
話題の3つの展覧会をマニアックな解説で深掘り鑑賞しませんか?

今村紫紅 (古画研究の集大成) 護花鈴
1911年 右隻

今村紫紅 (自由さを追求した) 熱国の巻(部分) 1914年
講師:中尾陽一
※ この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく楽しい講座です。
※ いわゆる美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたか、どう見るか、そしてそれをどう自分の言葉にするかを「わいわいがやがや」 の寺子屋スタイルで学びます。
※ 通史的な講座ではありませんので、いつからでも、興味のある画家の講座の時だけでも、 お気軽にご参加ください。
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【講師の紹介】

中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)
【展覧会企画】
アート・ライフ、イデア・ジャポン、ウーゴズという3つの展覧会企画会社で、美術館を対象とした国際美術展のプロデューサーとして、数多くの展覧会を日本と海外で企画する。
企画した展覧会:モディリアーニ展、ユトリロ展、ルオー展、ルドン展、ミロ展、シスレー展、ブーダン展、クールべ展、ラファエル前派展、ビアズリー展、スコットランド国立美術館展、ヴェネツィア派展、タピエス展、ホックニー展、ジム・ダイン展、ロバート・メイプルソープ展、キース・ヘリング展、百花乱々展(メープルソープ&アラーキー)、パリで開催されたルオー展、韓国でのモディリアーニ展など多数
【絵画鑑賞講座】
展覧会プロデューサーとして様々な美術館、アート作品に直に接してきた経験をもとに、2011年からオリジナルの絵画鑑賞講座(《これまで誰も教えてくれなかった『絵画鑑賞入門講座》、2018年からは『絵画鑑賞白熱講座』に改称)の開発を手がける。
これまでにオリジナルのアート鑑賞講座をリアル、オンラインで300回以上開催
【対話型鑑賞】
◉東京都品川区美術図工部会、日本青年会議所、上智大学学生センター、キリンアカデミア等で講演・講座の実施。
◉山梨県立美術館からの依頼で、学芸員、ボランティアガイドの方々を対象とした対話型鑑賞法の研修セミナーを実施。2021年度、2022年度、2023年度(中・上級)

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2026年の日程
第141回 7月26日(日)
近代日本画の流れ(8)竹内栖鳳と上村松園らの京都画壇
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