中尾先生の白熱講座は、日本の洋画をシリーズで鑑賞する第1回、草創期:高橋由一です。
日本の洋画は、国内の美術館で開催されるたとえばマチスやピカソの展覧会に比べると、やや地味でなかなか注目されにくいかもしれません。明日の講座は、それをじっくり鑑賞するチャンスです。
個人的には、とても楽しみにしています。白熱講座では、オンライン開催の頃に日本人の洋画家たちを取り上げて鑑賞したことがありますが、その時に感じたのは、絵は気候風土歴史を反映するってこと。日本の湿度や日本の空の色、木々の種類、それが油絵の表現で描かれているのがとてもリアルでした。当たり前のようだけど、絵から伝わってくる情報量が多いのです。それはこちらに受信する感覚があるせいだと思います。そんな体験も、白熱講座で中尾先生の幅広い知識と中尾流の切り口だから印象に残っているのだと思います。
第114回 《〜 これまで誰も教えてくれなかった 〜 『絵画鑑賞白熱講座』》
日本洋画の流れと俊英たち(1) 草創期:高橋由一とその時代
4月から始まる新シリーズでは日本の洋画の流れを追いながら、その時代を代表する俊英たちの作品を鑑賞します。
まずは、4月から6月まで3回にわたって、草創期に活躍した高橋由一とその時代、次に日本近代洋画の父と称される黒田清輝の外光派と日本のアカデミズム形成、そして黒田に協力しながら独自の表現にたどり着いた藤島武二と流浪の天才画家・青木繁の明治浪漫主義絵画を見て行きます。
第114回(4月)明治の洋画(1)草創期 高橋由一とその時代
第115回(5月)明治の洋画(2)黒田清輝の帰国と白馬会
第116回(6月)明治の洋画(3)藤島武二と青木繁の明治浪漫主義
第114回の白熱講座では、油絵として日本で最初に重要文化財に指定された《鮭》の迫真描写で有名な高橋由一の作品を中心に、五姓田芳柳、五姓田義松、山本芳翠、原田直次郎、浅井忠ら日本洋画草創期の俊英たちの作品を見ていきましょう!
講師:中尾陽一
高橋由一
花魁図 1872年(明治5年)
高橋由一
鮭 1875-79年(明治8 – 12年)
山本芳翠
裸婦 1880頃(明治13年)
原田直次郎
靴屋の親爺
1886年(明治19年)
◾️第114回 〜これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座「新シリーズ・日本洋画の流れと俊英たち 明治の洋画(1) 草創期:高橋由一とその時代」
日時:2024年4月28日(日) 13時〜15時
於:プロトマニアとzoom
参加費:5,500円(税込)
定員:10名
明日参加のお申し込みは、yoyoa@mac.comへどうぞ。