
プロトマニアのお化粧室の洗面台はちょっとレトロな雰囲気でタイルが貼られています。
これは建築家の幼なじみと私とで貼った手作り。
といっても私は横で手伝う助手ですが、ちょこっとでも参加した部分があるのは嬉しいものです。
そんな洗面台のタイルはほぼ美しい仕上がりですが、よく見るとズレているところがあったりします。
掃除をしていてふとそのズレた一つのタイルに目が行って、思わず笑ってしまいました。
理路整然として秩序が保たれた完璧な美は文句なしに美しい。
バレエだって絵画だってお寿司だって、プロフェッショナルの技と魂のこもったカタチはうつくしい。
でも、ちょっとほつれて崩れたものにも面白みや美しさがあるなと思います。
それは見つけた人の美なのかもしれないけれど。
最初は良いと思っていたことがとても嫌なことになったり、
健康的であったことがいつのまにか極端になって病的になっていたり、
これはダメよねと思っていたことが、それもありかもしれないと思うこともあります。
ひとつのことに凝り固まって考え過ぎないで、別のことを考えていると、結局元のことの筋道もついていたりする、
と友達が言っていました。