中尾先生の絵画鑑賞白熱講座、10月は現在東京で開催中のルーヴル展に合わせて、レオナルド・ダ・ヴィンチを鑑賞しました。ダ・ヴィンチといえば、「モナリザ」や「最後の晩餐」? では、ダ・ヴィンチの絵画作品、しかも真筆(本物!)と言われている現存作品は何点あると思いますか?
一説ではなんと、たったの15点!だそうです。
ミケランジェロとは仲が良くなかった、筆が遅かった・・・など画家を身近に感じられるエピソードを盛り込んで、ダ・ヴィンチの生涯から開催中の展覧会の目玉「美しきフェロニエール」と言われる「女性の肖像」を鑑賞しました。
さて、11月は・・・
***先生からの11月ご案内***
第145回は10月23日から東京国立近代美術館で始まる《竹久夢二 時代を創る表現者》展鑑賞の予習にも復習にも役立つ特別講座です。
昨年9月から始まったシリーズ《近代日本画の流れ》では、これまでに東京画壇では横山大観らの再興日本美術院の設立まで、京都画壇では土田麦僊らの国画創作協会の発足までをご紹介してきました。どちらも時代的には大正時代の出来事であり、ともに官設の文展に反旗を翻したアンチ・アカデミズムの運動でした。ちなみに、洋画の世界でヨーロッパ帰りの若き俊英たちによって反文展の二科会が設立されたのも大正3年の出来事です。
大正という時代はわずか15年の短い時代でしたが、思想的、文化的な面で大きな変革をもたらしました。その時代風潮は、民主主義や自由主義を求める「大正デモクラシー」と、西洋風の華やかな文化が花開いた「大正浪漫(ロマン)」が大きな特徴です。
そしてこの大正ロマンを最もよく体現したクリエイターが竹久夢二でした。日本画の枠でも洋画の枠でもとらえられない、夢二式としか言いようがない独特の魅力を放つ絵画作品だけでなく、レトロモダンな雑誌や楽譜の表紙、ポスターなどのグラフィックデザインから千代紙、絵封筒、手拭いなどのグッズ類まで、夢二が生み出した作品は同時代の人々だけでなく今でもそのレトロモダンな魅力で多くの人々を惹きつけます。
また、たまき、彦乃、お葉との恋愛に象徴される恋多き夢二の人生は、文字通り大正ロマンの体現者と呼ぶにふさわしいものです。
この講座で竹久夢二の人と作品をより深く知って、夢二式《大正ロマン》の世界をみんなで楽しみましょう!

黒船屋 1919(大正8)年
※夢二の代表作

港屋絵草紙店 1914(大正3)年
※夢二が「たまき」のために日本橋呉服町に開いた彼のデザインによる
千代紙、封筒などを売る店のポスター

セノオ楽譜No106 待宵草 1918(大正7)年
※「「待てど暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ」で知られる夢二が作詞し大ヒットした
《宵待草》の楽譜の表紙。初版では植物の正式名称である《待宵草(マツヨイグサ)》が題字と
なっていたが、のちに夢二の原詩通り《宵待草(ヨイマチグサ)》に改められた。

婦人グラフ 1926年4月号の表紙

立田姫 1931(昭和6)年
※夢二の言葉「自分一生涯に於ける総くくりの女だ。ミス・ニッポンだよ」
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・この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく楽しい講座です。
・美術史の流れを知らなくても、講師の解説を聞き、その場で向き合った絵をどう感じたか、どう見るか、そしてそれをどう自分の言葉にするかを「わいわいがやがや」と学べる 寺子屋スタイルです。
・通史的な講座ではありませんので、いつからでも、興味のある画家の講座の時だけでも、 お気軽にご参加ください。
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中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)
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11月22日(日)13時〜15時 第145回これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座
《近代日本画の流れ》(10)スピンオフ 竹久夢二と大正ロマンの世界
|講師|中尾陽一
|会場|プロトマニア と オンラインzoom
|参加費|6,600円(税込) 8,800円(税込テキスト付き)
・オンライン 3,300円(税込 聴く+チャット)
・テキスト2,200円(税込)