爽やかな五月晴れ、新緑が本当に美しいですね。今日は、今月末からスタートする新しい講座のお誘いです。
中尾流絵画鑑賞講座、白熱講座とは別にもう一つ、開催します。こちらの講座は、コロナ禍の頃、中尾先生がオンラインで開催していた「体験型・絵画観賞講座」と同じく、2部構成の内容。九段プロトマニア会場のリアル(対面)とオンラインで開催します。
5月のテーマは、ルノワール。
「え?またルノワール?」「印象派はもう知っているし、飽きました〜」
・・・そんなお声があるかもしれませんね。あえて言います。「いえいえ、まだまだ〜」
そうですね、絵画鑑賞が好き!と言う方の中には、印象派もルノワールも何度も展覧会に行ったし、見たし、知っている、とおっしゃる方は多いかもしれません。私もでした。でもね、実は私たちが知らないルノワール、知らない印象派、まだまだあります。奥深いのです。知っているつもりでも、中尾先生の講座で一緒に深掘りすると、本当は知らなかった!ということを知ってまた美術が好きになるかもしれません。
そして、絵を見て喋る体験をしたことがないという方にも、ぜひいらしていただきたいと思います。中尾流の講座では、知識がなくても、全然へっちゃら。外側の知識より、内側でご自分がどう思ったか、感じたかを大切にしましょう。それをその場で誰かに伝える体験をしていただきたい講座です。
なにしろ、中尾先生はゆったりしてとても柔軟。博識だけど飄々として驕らず、です。この機会にぜひ中尾先生と絵を見て絵をしゃべりましょう!ご参加お待ちしています。
先生からのご案内文はこちら〜
【講座の内容】
今話題の対話型鑑賞(VTS)と美術史がセットになった体験型の絵画鑑賞講座です。
講座は2部構成です。
パートI 対話型鑑賞
まず、画家の代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)という対話型鑑賞メソッドで鑑賞し、作品を観察しながら鑑賞を深めます。
VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発されたVTC(Visual Thinking Currriculum)をより普遍化した手法で、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや教育、ウェルビーイングの分野でも大変注目されています。
パートII 美術史のエピソード
次に、画家の初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品を美術史的な解説、写真や画家の人柄や社会的背景が分かるエピソードをたくさんご紹介しつつ、みなさんの感想をヒントにして、画家の人と作品の理解を深めます。
今回は、印象派の巨匠 ルノワールを取り上げます。
モネと並ぶ印象派の巨匠ルノワール。二人は親友でした。若い頃は戸外でイーゼルを並べて一緒に絵を描いたりもしています。モネは長い画業を通じて、一貫して「光」を追い求めました。
一方、ノワールは印象派の冒険のあとは、モネとは違う道を歩み、独自の世界に到達します。それは、無邪気な子供、健康美にみちた若い女性、豊麗な裸婦など生命感や幸福感に満ちた世界でした。

「ピアノを弾く少女たち」 オランジュリー美術館
(三菱一号館美術館 《ルノワール x セザンヌ展》に出展

「ピアノを弾く少女たち」 オルセー美術館
あまりに人気のあるルノワールの絵は、時に通俗的だとか思想がないなどと批判されることもあります。それらの批判に対してルノワールは次のように語っています。
《ぼくにとって絵は愛想がよくて、楽しくて、きれいなもの。人生にはすでに面倒なことが多い、その上、絵で面倒をふやすことはない》
ルノワールの画風の変遷をたどりながら、人間讃歌に満ちたルノワールの世界を堪能しましょう!
講師:中尾陽一

*こちらは白熱講座中、こんな会場です。
絵を見ることが楽しくなります。ぜひ、お試しあれ!
◾️5月24日(土)13時〜15時 体験型・絵画鑑賞講座「ルノワール」
|講師|中尾陽一
|会場|プロトマニアとオンラインzoom
|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)//オンライン聞くだけ参加 2,200円(税込)/ 4,400円(税込テキスト付き)
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中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)
【展覧会企画】
アート・ライフ、イデア・ジャポン、ウーゴズという3つの展覧会企画会社で、美術館を対象とした国際美術展のプロデューサーとして、数多くの展覧会を日本と海外で企画する。
企画した展覧会:モディリアーニ展、ユトリロ展、ルオー展、ルドン展、ミロ展、シスレー展、ブーダン展、クールべ展、ラファエル前派展、ビアズリー展、スコットランド国立美術館展、ヴェネツィア派展、タピエス展、ホックニー展、ジム・ダイン展、ロバート・メイプルソープ展、キース・ヘリング展、百花乱々展(メープルソープ&アラーキー)、パリで開催されたルオー展、韓国でのモディリアーニ展など多数
【絵画鑑賞講座】
展覧会プロデューサーとして様々な美術館、アート作品に直に接してきた経験をもとに、2011年からオリジナルの絵画鑑賞講座(《これまで誰も教えてくれなかった『絵画鑑賞入門講座》、2018年からは『絵画鑑賞白熱講座』に改称)の開発を手がける。
これまでにオリジナルのアート鑑賞講座をリアル、オンラインで300回以上開催
【対話型鑑賞】
◉東京都品川区美術図工部会、日本青年会議所、上智大学学生センター、キリンアカデミア等で講演・講座の実施。
◉山梨県立美術館からの依頼で、学芸員、ボランティアガイドの方々を対象とした対話型鑑賞法の研修セミナーを実施。
2021年度、2022年度、2023年度(中・上級)