感じて言葉にする

私が小学生の時に、音楽を聴いてそれを絵にしてみる、という授業がありました。今考えるとなかなか素敵な絵画の授業。

その時、聴いたのはチャイコフスキーの白鳥の湖から「四羽の白鳥」の曲。私はたまたまバレエを習っていて、その曲を知っていて「あ、あれだ」とすぐにわかってしまいました。

それで曲を聴いて想像してみると、つい白鳥が四羽ぴょこぴょこ踊っているか、池に白鳥が泳いでいるか・・・そんな景色しか目に浮かびません。想像できません。それで本当に困りました。

う〜〜〜んと苦しくて、もんもんとしたのを今も覚えています。結局最後に、おじいさんが笛を吹いて、そのうしろを鳥が着いてくる、の図を描いたのですが、鳥は消せなかった。まっさらにはなれなかった小学生のわたし。

あの時のジリジリした感じは、今も忘れません。小学生であっても、勉強したり、すでに知っていることについて、あらためて「感じる」ことは、難しかったのですね。

大人になるまでにたくさんの言葉や知識を得た大人たちが、「感じて言葉にする」という一見シンプルなこと思い出すには、少しウォーミングアップが必要かもしれません。

絵を見て話すことはとても助けになります。こんな簡単なこと?と思うかもしれませんが、案外やってみるとおもしろい。単純にとにかく楽しい。思ったより言葉に詰まっちゃうこともあり、逆に、なんだか素直に見たままをスラスラ話せたりもします。

「え?こんなこと?!」と思うような当たり前のことの奥には、たくさんの新しい発見や嬉しさが待ち構えていたりします。そんな体験、皆さんもありませんか?

◾️7月27日(土) 10:00~18:00【対話型鑑賞(VTS)】のファシリテーター養成講座 (1日間)リアル開催   

|講師|中尾陽一

|会場|プロトマニア

|参加費|38,500円(税込)テキスト付き

お申し込みはこちらから→

◾️7月28日(日)13時〜15時 第117回これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座  

新シリーズ 日本洋画の流れと俊英たち 明治の洋画(4)大正前夜 ー紫派と脂派、浅井忠と京都洋画、文展のはじまり、新進芸術家たちの帰国 ー

|講師|中尾陽一

|会場|プロトマニア と オンラインzoom

|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)

*ほか、オンラインは2,200円(税込・視聴とチャットのみ)あり。

お申し込みはこちらから→

◾️8月3日(土)13時30分~15時30分 『《生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界》展 を対話型で鑑賞しよう!(東京都庭園美術館で開催中)

|講師|中尾陽一

|会場|プロトマニア と オンラインzoom

|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)

*オンラインは2,200円(税込・視聴とチャットのみ)+テキストは、2,200円

お申し込みはこちらから→

◾️8月21日(水)13時〜15時 スティラスッカ お話し会

|ファシリテーター|荒川陽子

|会場|プロトマニア

|参加費|2,200円(税込)

お申し込みはこちらから→