
プロトマニアの荒川陽子です。
毎年恒例で、年末仕事が終わった後に、おむすびを持ってプロトマニアに出かけ、掃除をします。一番大事なのが雑巾掛け!小学生の頃のように、壁から壁までつつ〜〜っと往復走り。水拭きすると、空間全体が清涼になるのが好き。
今年は、誰にとっても変化の多い一年だったのではないでしょうか。予想もできなかったコロナ禍の波に揺さぶられましたね。プロトマニアも中尾先生のアートレクチャーがオンライン開催になったり、ヨガやリース作りの単発講座ができなくなったりでした。伊東先生の青空禅塾はおかげさまでリアル講座を続行、空のお茶会は休み休み開催しました。
個人的には、90歳老母の介護に充てる時間とエネルギーがどんどん増えて、あっぷあっぷの一年でした。秋になって怪我をした母は、自宅での生活が困難になってこの12月にとうとう老人ホームに入りました。
母が家からいなくなってみると、認知症母の介護はたくさんのひとの手を借りて成立していたので、母の不在だけでなく、それまで出たり入ったりして下さった方たちの気配が家の中から消えて、シンとした感じがしました。デイサービスやヘルパーさん、訪問看護師さんやリハビリの方などにお世話になりましたが、きっと昔は家族や近所の人が支えていて仕事を、あの方達が替わってくださっていたのだろうと思います。
私の毎日は、母の介護を中心に据えて仕事をしていたので、仕事場でも一緒に働いている人たちにずいぶん支えてもらいました。精神的にも肉体的にも。ただ話を聞いてくれる人がいたり、理解して手を貸してくれる人がいることは、本当に大きなことです。
そしてプロトマニアでやって来たことは、私の頼れる杖になりました。美しいものに救われたり、疲弊して感情的になる場面でも相手や自分を責め続けずニュートラルに戻れたり・・・中尾先生のアートレクチャーや伊東先生の青空の学びは、私が生きることと直結していて、毎日が本当にいつも中尾流と青空禅でした。そしてやはりここでも、参加者の皆さんとの交流に救われた気がします。皆さんに会えること、話を聞けること、一緒に笑ったり、感動したりできることが、苦しい時の安全地帯みたいでした。
私はプロトマニアをやって自分が皆さんに何かを提供しているわけではなく、こんな素敵な先生がいる、面白い話や知恵がある、とお伝えすることしかできませんが、本当にプロトマニアを作ってよかったなぁとつくづく思いました。誰かにとっても私にとっても、何かのささやかな元気や励ましや喜びの場であることが、何よりも素敵。
みなさま、今年もありがとうございました。そしてプロトマニア、ありがとう、お疲れ様でした。
どうぞ佳いお年をお迎えください!