降参してしまうということは、
この社会の流儀や概念の枠で生きているので、なかなかに難しいことですが、
ある種の諦めか(笑)、捨て身か、はたまたゆるぎない信頼か、
それが意図せずに湧き出た時に、気づくと降参。
降参したかったのだとわかる。
降参とは、なんと心地よい!なんと可笑しい!なんと嬉しい!
そして切ない。慈しみ深い。言葉にならない安堵。
空に浮かぶ雲は確かにモコモコとしてあると思って見上げているけれど、
雲の中に突入したら、雲にドンとぶつかることもできず、
つかまえることもできず、
そこに「雲」はなく、何もありません。
ある、だなんて、いつから思っているのでしょうか。
ひと呼吸の無心で、間にある静寂へ。
こんなにちゃんとやっているなかなかなワタシ、よりも、
いかに無意識でいるのかに気づいては、ひと呼吸。

