緊張と弛緩。
ヨガでやっていることといえば、緊張と弛緩を繰り返して弛緩、つまりゆるむ、くつろぐ深度を深くしていくことです。
その時に呼吸はとても大切。
私たちは普段あまり意識して呼吸をしていないけれど、呼吸を整えることはいろいろと良いことがありますよ。
慌てていると全体が見えないから、深呼吸して緊張を解く。 すると視野が広がる。
特に吐く息が大切です。 意識的にふーっと吐いてみて。
ほら、吐き切ると自然に吸っていますよね。
だから吸うことよりも、吐くことを意識してみてくださいね。
私が好きなヨガの呼吸法に、蜂の羽の音の呼吸法というのがあります。
正式なやり方は長くなるので省きますが、ハミングをするように音を出して呼吸します。
まず、両手で軽く目を覆って自分の内側に意識を集中します。
この時、耳の前部にある突起に親指をおいて軽く耳を塞ぎ、残りの4本指で目の上をそっとカバーしてくださいね。
それからまず息を吐いて、吸って。
そして次の吐く息で、ん~~~~っと口を閉じだ状態で鼻から顔全体に音を響かせながら息を吐き出します。
吐き切ったらまた鼻から吸って、再び ん~~~~~っと音を出します。 これを繰り返します。
音の高さをいろいろ変えて自分の好きな音程を楽しみます。
この呼吸法は、外側にバラバラと散らばる意識を集中させたり、不眠に効果があるそうですよ。
何より音を出すと自分のからだが楽器になっているように音とからだが共鳴して楽しいです。
そしてリラックスします。 さらに繰り返すうちに、あ!なんと呼吸が深くなっています。
なんて素敵 !
悩める心も漠然とした不安も憂鬱も厭世観も、このからだが舞台です。
その状態は身体に現象化しています。
からだも心も病んだ時には内臓が硬くなったり、胸が緊張したり、冷えたりしています。
だから、お風呂に入って温めたり、ヨガをしたり、良い香りのアロマオイルでマッサージしたりして、
まずはこの緊張を楽にして快適にしてやればよい。
そして呼吸。
調息というのはいつでもどこでもできます。
イライラしたりプリプリした時、緊張して上がってしまった時、頭から悩みごとが離れない時、
ふーっと息を吐いてまずはからだを緩めましょう。
ひと呼吸おけば、ちょっとゆったりした見え方、対応ができますものね。
そして呼吸法を使うとお腹があたたまって、ホッとします。
子どもの頃、お腹を撫でてもらうと気持ち良くて眠くなったように、呼吸で内臓をマッサージして温めてくださいね。
