何かを誰かから学んでいる間、
師にあたるその人その考えを信じてやり続ける。
それでもある時からは自分で歩いて行く時が来る。
芸術でも武術でも学問でも、ヨガでもそうです。
私の周りには、それを見事にやって行く人たちがいて、
すごいなと思います。
きっと師に対しての思いや、離れて行くことへの不安やいろいろな思いがあると思います。
それでもそうやって自立して行って初めて、師の存在の有り難さがわかるのだと思います。
私もそうやって、とてもお世話になった人たちから自立して来たと思います。
ある時期は夢中になっているけれど、ある日ふと違和感を感じる時が来て、
それは旅立ちのしるし。
時が来ると自然と離れざるを得ない出来事が起きたりします。
それはきっと木から実が落ちるのと似ているのかもしれません。
動物の親が時期が来ると子どもを自立させるのと似ているかもしれない。
人間だけが人間に執着して、本当に手放すべき時に手を放せなかったりします。
本質を求めながら、本質から最も遠いことにとらわれること。
求めれば求めるほど、無理があること。
本当はそれそのままでそのものなのに。
でもひと通りやってみないと気がつかないし、そこへは辿り着けなかっただろう。
自分が深いところで本当に求めているものは何なのか、それをある時、正直に自分に問う時が来ます。
