3月の中尾先生、絵画鑑賞白熱講座は、岡倉天心亡き後の日本画家たちをみていきます。
ところで横山大観というと、富士山の絵が頭に浮かぶ程度の私の知識ですが、この中尾先生のシリーズでだいぶ日本画への興味が素直に湧くようになってきました。横山大観や下村観山の魅力って何なのでしょうね?
タイミング良くというべきか、プロトマニアから徒歩お散歩圏にある東京国立近代美術館で、観山の展覧会が始まります。公式サイトを覗くと、
あなたは、まだ知らない ——。
稀代の天才・下村観山、
150件超の傑作が集結!
と出てきました。
知らないことがたくさんあることは、まだまだ楽しいことがたくさんあるということ。
まずは中尾先生のお話で、その知らないあたりを一緒に観てみませんか?
***先生からのご案内***
【 近代日本画の流れ(5)のご案内】
横山大観、下村観山らによる日本美術院の再興
1913年(大正2年)9月2日、岡倉天心は50年の波乱万丈の生涯を閉じます。1906年に英文で刊行した《茶の本》がベストセラーとなり、日本代表する国際人となった天心でしたが、彼が1898年(明治31年)に開設した日本美術院の活動は実質的には終了していました。
天心の葬儀や追悼会が盛大に行われた後の天心門下の集まりで、横山大観は今こそ日本美術院を再興すべき時だと強烈に主張しました。天心が乗り移ったかのようなカリスマ性を発揮した大観は、谷中の瑞輪寺前にわずか1年で新しい研究所の建物を建設し、1914年(大正3年)9月2日に天心の一周忌の法要を開催するとともに、10月15日には日本橋の三越を会場に《再興記念日本美術院第一回展覧会》の開催に漕ぎ着けます。
今回の講座では、天心の遺志を継いで日本美術院の再興に燃えた天心の直弟子横山大観、下村観山、彼らの次の世代を担う安田靱彦、今村紫紅らの作品を鑑賞します。

横山大観 游刃有余地(ゆうじんよちあり) 1914年(大正3年)

下村観山 白狐(右隻) 1914年(大正3年)

今村紫紅 熱国之巻 1914年(大正3年)
また奇しくも、再興日本美術院展と全く同じ時期に洋画界では、官設の文展に反旗を翻して発足した二科会が展覧会を開催します。二科会の発足については、この講座の第118回《日本洋画の流れと俊英たち 大正の洋画(1)》で紹介しましたが、今回はその復習も兼ねて、文展アカデミズムに日本画の世界で対抗した再興日本美術院と二科会の比較もしてみたいと思います。
ちなみに、この講座の直前、3月17日から国立近代美術館で《下村観山》の大回顧展が始まりますので、その予習にもお役立てください。
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中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)
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◾️3月22日(日)13時〜15時 第137回これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座
シリーズ《近代日本画の流れ》(5) 横山大観、下村観山らによる日本美術院の再興
|講師|中尾陽一
|会場|プロトマニア と オンラインzoom
|参加費|5,500円(税込) 7,700円(税込テキスト付き)
*オンライン 2,200円(税込 聴く+チャット)
*4月価格変更予定