【募集】1/25(日)*第135回絵画観賞白熱講座 新シリーズ《近代日本画の流れ》(3)岡倉天心(後編)日本美術院の創立から『茶の本』(The Book of Tea)の刊行へ

新年の中尾先生、絵画鑑賞白熱講座は岡倉天心の後編です。

岡倉天心というと今の東京藝大の美術学部を作った人物とか、著書『茶の本』が有名とか、断片的な情報はあったけれど、よく知らなかったのです。でも白熱講座の「岡倉天心(前編)」を聞いてから、岡倉天心がいなかったら日本の美術はどうなっていたか?彼はいわゆる、天才!と認識。それほど若い頃からの天心の才は尋常ではないのです。おもしろい人がいたものですね〜。その歴史があって今があると思うと、世界の見方も変わってきます。ぜひ白熱講座へ〜

***先生からのご案内***

近代日本画の流れ(3)のご案内】

東京美術学校の校長となった岡倉天心は、当時の西欧化に抗する形で日本伝統絵画の復興と革新を掲げて、横山大観や菱田春草らの俊英を育成しますが、その専断的な運営に対する反発により、開校から8年後の1898(明治31)年には東京美術学校を去ることになります。この時、前々年に設立された西洋画科以外の全教員36人が天心に殉じて辞表を提出するという事態に発展します。(美術学校騒動)

意に反して美術学校を辞した天心は、同年に日本美術院を設立します。(日本美術院は今も有力な日本画家の団体として存在しています)

谷中の日本美術院前での集合写真(1900年、上方右の切手は岡倉天心、左は菱田春草)


彼とともに美術学校を去った大観、春草らの若き才能は、天心の指導のもとに日本美術院の展覧会(院展)で次々と渾身の作品を発表していきます。その中で日本画の線を消した「朦朧体(モーロー体)」という描法も生まれますが、当時の美術界ではまったく受け入れられずに、日本美術院の運営は次第に苦しくなり、秘境の地、北茨城の五浦(いづら)への移転を余儀なくされます。(五浦の天心画塾)

菱田春草 菊慈童 1900年(朦朧体の代表作)

五浦での制作風景(手前から木村武山、春草、大観、下村観山)


一方、伝統的日本画の革新運動への頑迷な反発に嫌気がさした天心の関心は海外に向かいます。

1901(明治34)年11月からの1年以上に及ぶインド旅行でのタゴール(東洋人として初めてノーベル文学賞を受賞した詩人)との交流、その後のアメリカでのボストン美術館を拠点とした文化人との交流(ボストンにある有名なイザベラ・ガードナー美術館の創設者、イザベラ・ガードナー夫人は熱心な天心崇拝者でした)など国際的に活躍し、「東洋の理想」「日本の目覚め」「茶の本」のいわゆる英文三部作を海外で発表することにより、日本人の美意識を世界にアピールします。

1906年(明治39年)にニューヨークで出版された『茶の本』

今回の講座では天心の理想とした近代日本画とは何かを大観、春草らの作品を鑑賞しながら実感していただくとともに、「茶の本」に集約され、エコロジー思想の先駆けであり、現代に生きる私たちにも示唆に富んだ天心の思想にも迫ってみたいと思います。

講師:中尾陽一


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※ この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく楽しい講座です。
※ いわゆる美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたか、どう見るか、そしてそれをどう自分の言葉にするかを「わいわいがやがや」 の寺子屋スタイルで学びます。
※ 通史的な講座ではありませんので、いつからでも、興味のある画家の講座の時だけでも、 お気軽にご参加ください。

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中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)

◾️1月25日(日)13時〜15時 第135回これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座

『《近代日本画の流れ》(3) 岡倉天心(後編) 日本美術院の創立から『茶の本』(The Book of Tea)の刊行へ』

|講師|中尾陽一

|会場|プロトマニア と オンラインzoom

|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)

*オンライン 2,200円(税込 聴く+チャット)/ 4,400円(税込テキスト付き)

お申し込みはこちらから→


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