平和の祈り

今日は終戦の日でした。

この日の九段は、靖国神社と武道館が近いのでいろいろ大変。私はプロトマニアに来ないことが多いのですが、今日は朝から来て仕事をしていました。

午前中は静かでしたが、午後はデモ行進などで少し緊張した雰囲気になりました。

以前は、この暑さの中、こちらからは目だけしか見えないヘルメットに胴体も脚も腕も防弾?パンチされても大丈夫そうな完全防備の機動隊の方々が路上に立っていて、それはそれはありがたいというか気の毒というか、真夏8月の暑さの中、超人的な体力気力を尊敬し、思わず心配してもいました。

今日はプロトマニアから見える範囲では機動隊ではなく、警察の方たちがデモ行進の列を壁のように囲んで隊列と共に歩いて警護していました。今日のこの猛暑の中、デモ隊も警護も大変です。

おそらく、この九段にプロトマニアがなかったら、知らなかった風景だと思います。母親が神保町生まれでこの土地に縁があって、子供の頃から靖国神社で遊んだり、武道館や九段会館のそばを通るたびに母から戦争の話を何度も聞いていても、自分にとって戦争の話は怖さも重要性も今ほど強くは感じていませんでした。

この数年は、世界中で戦争が起きて終わらず、その行方を見守りながら「戦争は本当に日常に起こるものだ」という平和ボケした驚きを感じたものです。平和ボケた驚きでしたが、そんな平和な日本って、なんてありがたいのでしょうか。

でも、いつどこでそれが始まるかわからない、ということがリアルになって来ました。そして、戦争は物であろうと何であろうと全てを破壊してしまう、何年にも渡って・・・ということを想像して感じるようになって来ました。

母が戦争体験世代であること、数年であれ私が九段という場所にいて戦争にまつわることを見たり聞いたりして来たこと、それだけでも私は平和を祈り、何か行動することが自分にも必要だと思うようになりました。行動はデモでなくてもこうして感想を書いて誰かに読んでいただいたり、平和について考えたり話し合ったり、歴史を勉強して時代の流れを知ったり、よく学んで投票したり・・・ささやかでも何かできるような気がします。

九段下の交差点には昭和館という施設があって、さまざまな企画で「昭和の戦争と当時の人々の生活」について展示をしています。これ何?と思うユニークな建築なのですぐわかります。設計は、菊竹清訓氏。一度、訪ねてみてください。

平和を祈りましょう。