ルノワールを見直す

今朝は、ヨガクラスでヨガ。参加者に三菱一号館美術館で開催中の『ルノワール x セザンヌ』展に行ってきました〜という方がいて、しばし雑談。

「ルノワールってどんなイメージですか?」

「色がきれいで優しい、女の子の絵や豊満な女性の裸、ふんわりして気持ち良い絵、わかりやすい絵、印象派の代表、日本人が好む画家・・・」

私は子どもの頃にルノワールの絵を見て、これ好きだなぁ、って思った記憶が確かにあります。でも大人になると現代美術の世界が刺激的ですっかり夢中になり、仕事もその環境。そのため、当時は、

「は?ルノワール??何言ってんの?」

みたいな『ルノワールっていいよね』を小馬鹿にした(苦笑)反応をしていました。きれいで優しくて巧い分かりやすい絵は、ダメです、アウトです、陳腐です〜と、エラそうでわかったようなこと言っちゃうやなヤツでした。

でも中尾先生と白熱講座やらなんやらをずっとやって来て、へぇ!と印象派をすっかり見直したことがありました。自分が持っていた先入観が邪魔をして、知らなかったし知ろうとしていなくて、ずいぶんもったいなかったなぁと痛感、猛省。ルノワールと出会い直したのも、その時でした。だから今は現代美術も大好きだけど、印象派の絵も見るのが楽しい。絵を見るときの見方がちょっとはわかった、変わったからかもしれませんね。

これは中尾先生が絵を見るポイントだけでなく、歴史的背景をかた苦しくなく、日常のエピソードを交えながら教えてくださって、絵を見るときにその画家、その作品だけではなく、周辺とつなげて関係性を含めて見るようになれたから。つまり、点ではなく面で見ることもできるようになったからかなと思います

自分が作った好き嫌いの尺度や、経験が培った美意識、価値判断の基準、それはそれで大切なもの。だけど、時々、自分を疑うことをしてみます。それ、ほんと? これ、確か??と。・・・実は、一番信用できないのが自分かもしれないと、どこかで思っていると頑固にならずに世界が少し広がります。

前置き長くなりましたが、何より、既成概念や自分の思い込みに新鮮な風を吹かせるおすすめの講座がこちら。ぜひご一緒に。

◾️7月26日(土)14時〜16時 対話型鑑賞+エピソード中心の美術史 絵画鑑賞講座「ルノワール」

|講師|中尾陽一

|会場|プロトマニアとオンラインzoom

|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)//オンライン聞くだけ参加 2,200円(税込)/ 4,400円(税込テキスト付き)

お申し込みはこちらから→

というような