『 VTS対話型鑑賞 +エピソード中心の美術史で絵画鑑賞講座 』、6月はセザンヌを鑑賞しました。7月はルノワールです。
たとえばある程度セザンヌのことやその作品を知っていても、VTSで見る時はそれまでの知識を横に置いておいて、ただその絵を見て話します。絵を見てしゃべるなら、何かそれについての知識がないと不安、的外れなことを言ってしまったらカッコ悪いなぁ・・・なんてことは、くれぐれもご心配なく。
VTS はまず第一に絵をよく見ること、そして自分が発見したことをしゃべります。もし少しでも知識がある方には、初めてその絵を見た時の新鮮なあの感じが蘇るかもしれないし、まったく知識がなくて絵のことはよくわかりませ〜んという方には、絵を見て喋るのって思ったより楽しい!と感じられる体験になると思います。そのあとは、中尾先生のオリジナル解説!画家や作品、そしてその時代についてさまざまなお話しをしてくださいます。美術に関する知識が得られて、その上感じることを遠慮せずに話す楽しさをぜひ体験してください。
先生からのご案内文をどうぞ。
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【講座の内容】
今話題の対話型鑑賞(VTS)と美術史がセットになった体験型の絵画鑑賞講座です。
講座は2部構成です。
パートI 対話型鑑賞
まず、画家の代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)という対話型鑑賞メソッドで鑑賞し、作品を観察しながら鑑賞を深めます。
VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発されたVTC(Visual Thinking Currriculum)をより普遍化した手法で、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや教育、ウェルビーイングの分野でも大変注目されています。
パートII 美術史のエピソード
次に、画家の初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品を美術史的な解説、写真や画家の人柄や社会的背景が分かるエピソードをたくさんご紹介しつつ、みなさんの感想をヒントにして、画家の人と作品の理解を深めます。
今回は、印象派の巨匠 ルノワールを取り上げます。
5月29日から三菱一号館で始まる《ルノワール x セザンヌ》展でも、10月に国立西洋美術館で始まる《印象派 室内をめぐる物語》展でもルノワールの作品がメインヴィジュアルとしてポスターやチラシに使われています。
さて、モネと並ぶ印象派の巨匠ルノワール。二人は親友でした。若い頃は戸外でイーゼルを並べて一緒に絵を描いたりもしています。モネは長い画業を通じて、一貫して「光」を追い求めました。
一方、ノワールは印象派の冒険のあとは、モネとは違う道を歩み、独自の世界に到達します。それは、無邪気な子供、健康美にみちた若い女性、豊麗な裸婦など生命感や幸福感に満ちた世界でした。

ピアノを弾く少女たち
オランジュリー美術館
※この作品は5月29日開幕の 《ルノワール x セザンヌ展》に出展されています。

ピアノを弾く少女たち オルセー美術館
※この作品は10月25日開幕の《印象派 – 室内をめぐる物語》展に出展されます。

《風景の中の裸婦》
※《ルノワール x セザンヌ》展のメインヴィジュアルです。
あまりに人気のあるルノワールの絵は、時に通俗的だとか思想がないなどと批判されることもあります。それらの批判に対してルノワールは次のように語っています。
《ぼくにとって絵は愛想がよくて、楽しくて、きれいなもの。人生にはすでに面倒なことが多い、その上、絵で面倒をふやすことはない》
ルノワールの画風の変遷をたどりながら、ルノワールを取り巻くエピソードとともに人間讃歌に満ちたルノワールの世界を堪能しましょう!
講師:中尾陽一
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- この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく楽しい講座です。
- 美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたか、どう見るか、それをどう自分の言葉にするかを「ワイワイガヤガヤ」と学びます。気軽にご参加ください。
- テキスト付きのチケットを購入された方には、講座で使用したすべてのスライドのPDFファイルをダウンロードできるURLを講座終了翌日までに事務局からメールでお知らせします。
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6月『セザンヌの世界』会場風景
◾️7月26日(土)14時〜16時 対話型鑑賞+エピソード中心の美術史 絵画鑑賞講座「ルノワール」
|講師|中尾陽一
|会場|プロトマニアとオンラインzoom
|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)//オンライン聞くだけ参加 2,200円(税込)/ 4,400円(税込テキスト付き)
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中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)