中尾先生の新講座、5月「ルノワールの世界」は受付を終了しました。6月は「セザンヌ」です。
この講座の構成はかなり充実しています。まずは、絵を見てみんなでおしゃべり。目の前の絵に見えたこと、思ったことをそのままをどうぞ(楽しい!リラックス!)
そして後半は、画家やその時代にまつわるエピソードを中尾先生から聴きます(興味がわく!知らなかったこといっぱい!)
エピソードは、画家の生い立ちや人間関係、当時の生活など具体的で身近です。頭にも心にも残ります。その結果、画家や時代の大まかなイメージが掴める、というわけ。画家にグッと親近感がわくかも!
今月の受付は終了したルノワールですが、もう一度、7月の講座で参加可能です。
ルノワールもセザンヌも、5月末から東京駅前の三菱一号館美術館で開催される『ルノワールxセザンヌ モダンを拓いた二人の巨匠」展に行って、実際に作品を見ることができます。中尾先生の講座で鑑賞してから行くと、120%作品を味わえること、間違いなしです〜ぜひどうぞ♪
先生からのご案内文はこちら〜
【講座の内容】
今話題の対話型鑑賞(VTS)と美術史がセットになった体験型の絵画鑑賞講座です。
講座は2部構成です。
パートI 対話型鑑賞
まず、画家の代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)という対話型鑑賞メソッドで鑑賞し、作品を観察しながら鑑賞を深めます。
VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発されたVTC(Visual Thinking Currriculum)をより普遍化した手法で、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや教育、ウェルビーイングの分野でも大変注目されています。
パートII 美術史のエピソード
次に、画家の初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品を美術史的な解説、写真や画家の人柄や社会的背景が分かるエピソードをたくさんご紹介しつつ、みなさんの感想をヒントにして、画家の人と作品の理解を深めます。
今回は、「近代絵画の父」セザンヌを取り上げます。

セザンヌの色から、マティスの色彩表現が生まれ、形からピカソのキュービスムが出現したとも言われます。セザンヌは20世紀美術の2大巨匠の源泉でもあるわけです。すごい画家なんですね!

ところで、セザンヌは1839年生まれです。1840年生まれのモネや、1841年生まれのルノワールとまったく同世代です。にもかかわらず、美術史的には《ポスト印象派》の画家として、ゴッホやゴーギャンと同じに分類されます。
セザンヌの偉大さは、印象派によって大革新された近代絵画の、大きな流れのあとにあるということのようです。
事実、印象派によって切り開かれた近代絵画の奔流は、セザンヌという偉大なフィルターを通すことによって、20世紀美術、現代美術へと発展していくことができたのです。ということは、セザンヌを理解すれば、近・現代美術の多様な表現の鑑賞のためのオールマイティな鍵を手に入れることになります。
この入門講座でそれを探って行きましょう!

講師:中尾陽一
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- この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく楽しい講座です。
- 美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたか、どう見るか、それをどう自分の言葉にするかを「ワイワイガヤガヤ」と学びます。気軽にご参加ください。
- テキスト付きのチケットを購入された方には、講座で使用したすべてのスライドのPDFファイルをダウンロードできるURLを講座終了翌日までに事務局からメールでお知らせします。
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*こんな会場です。
◾️6月28日(土)13時〜15時
対話型鑑賞+エピソード中心の美術史 絵画鑑賞講座 セザンヌの世界(入門編)
|講師|中尾陽一
|会場|プロトマニアとオンラインzoom
|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)//オンライン聞くだけ参加 2,200円(税込)/ 4,400円(税込テキスト付き)
◾️7月26日(土)14時〜16時
対話型鑑賞+エピソード中心の美術史 絵画鑑賞講座 ルノワールの世界(入門編)
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中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)
【展覧会企画】
アート・ライフ、イデア・ジャポン、ウーゴズという3つの展覧会企画会社で、美術館を対象とした国際美術展のプロデューサーとして、数多くの展覧会を日本と海外で企画する。
企画した展覧会:モディリアーニ展、ユトリロ展、ルオー展、ルドン展、ミロ展、シスレー展、ブーダン展、クールべ展、ラファエル前派展、ビアズリー展、スコットランド国立美術館展、ヴェネツィア派展、タピエス展、ホックニー展、ジム・ダイン展、ロバート・メイプルソープ展、キース・ヘリング展、百花乱々展(メープルソープ&アラーキー)、パリで開催されたルオー展、韓国でのモディリアーニ展など多数
【絵画鑑賞講座】
展覧会プロデューサーとして様々な美術館、アート作品に直に接してきた経験をもとに、2011年からオリジナルの絵画鑑賞講座(《これまで誰も教えてくれなかった『絵画鑑賞入門講座》、2018年からは『絵画鑑賞白熱講座』に改称)の開発を手がける。
これまでにオリジナルのアート鑑賞講座をリアル、オンラインで300回以上開催
【対話型鑑賞】
◉東京都品川区美術図工部会、日本青年会議所、上智大学学生センター、キリンアカデミア等で講演・講座の実施。
◉山梨県立美術館からの依頼で、学芸員、ボランティアガイドの方々を対象とした対話型鑑賞法の研修セミナーを実施。
2021年度、2022年度、2023年度(中・上級)