昨日は、中尾先生の絵画鑑賞白熱講座でした。
今、上野の国立西洋美術館で開催している「西洋絵画、どこから見るか?」から中尾先生がいくつかテーマに沿って作品をピックアップ。解説して深掘り鑑賞しました。
その中にスペインの静物画があり、美術館のフライヤーなどにはその作品の横に
『静物画の最高傑作、初来日!」
という期待を高めるキャッチコピーが添えられていました。
それはこれ、

ファン・サンチェス・コターン
『マルメロ、キャベツ、メロンときゅうりのある静物』
1602年頃 油彩・カンヴァス
サンディエゴ美術館蔵
コターンを私は知りませんでした。展覧会で見て初めて作品を見たのですが、ふとプロトマニアを見回したらなんと同じ構図が・・・
それが、こちら

ちょっと本は汚れてしまっていますが、私所有の写真作品集。

これは、田所美恵子さんという写真家の作品。手法は、針穴写真。ピンホールカメラという写真のレンズを使わないカメラで撮った写真作品。タイトルは「フアン・サンチェス・コターンに倣って」
モノクロ、メゾチントのようなビロードのような深い黒。雰囲気のある写真。この作品集は、私が尊敬していた陶芸家、故 川崎毅さんにいただいたものでした。
陶芸作品を展示している後ろの壁に立てかけて、絵のようできれいだと思って飾っていたのですが、昨日、やっと気づきました。
田所美恵子さんの写真作品と西洋美術館の展覧会のコターンの作品が白熱講座で遭遇!・・・といっても講座の時には先生にも皆さんにも言わなかったので、後から先生にお話しして、来月皆さんに見せて差し上げようということになりました。
という、奇遇なお話し。

川崎毅さんの函。鳥が乗っているふたもの。