
昨年末の新聞に、ビビビと来た記事がありました。アフリカ哲学に関する記事。
その中で「ウブントゥ」というアフリカにある概念を紹介していました。
この言葉は「人間性」を意味するそうです。
「人は生まれながらにして人ではなく、他者との関係のなかで人となる」
そんな人間観を表しています。
「共同体の中で互いに配慮しケアすることを通じて初めて、人は主体性や責任に目覚めるー。」(日本経済新聞2024年12月28日朝刊より)
当たり前のようでいて、改めて聞くとその奥深さに、大きく頷きたくなる。
私がここまで一所懸命、勉強して知ったことは、ほんの一部。
『ふつうは・・』とか『それは当然・・・』なんて、いったいぜんたい、存在するのでしょうか。
あぁ!この世界は知らないことばかり。知れば知るほど知らないということを、知る。

今年のわたしの心得は、知らないということを知っている態度と、身体との話し合い。
なぜか楽しい予感がする新年の幕開けです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
アラカワアートオフィス・プロトマニア主宰 荒川陽子

*エルヴィス・プレスリーを小学生の私に教えてくれた明治生まれの祖母から受け継いだ、お正月のひと品。