現在、東京都庭園美術館(白金)で開催している展覧会を、中尾先生の対話型鑑賞講座で鑑賞しませんか?
美術鑑賞は、観てまず(心で)感じて鑑賞するのが本質的でパワフルなのですが、そこにその作品や画家に関する情報が加わると(頭も稼働!)、作品鑑賞がより深くなります。印象、感動など感じる感性と、考え、納得する思考、両方を使って鑑賞すると、一つの絵を深く味わうことができます。その絵のことは、おそらくずっと忘れません。特に中尾先生の対話型鑑賞では、自分の思いを話し合います。思いを言葉でアウトプットして鑑賞するので、主体性のある鑑賞になります。
すでに展覧会を見た方には、確認や新たな発見があるはず。そして、これから観に行く方にはちょっとした予習にもなります。美術館で作品を数倍楽しみたいなら、中尾先生のこの講座!絵の見方やエピソードなど、ぜひ先生から吸収してください。
大正時代・・・なんとなく豊かで自由なイメージですね。白熱講座と合わせてぜひご参加ください。それでは、先生からのメッセージをどうぞ〜
今回は《白熱講座・日本洋画の流れと俊英たち》のスピンオフ講座として、東京都庭園美術館で開催中の《生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界》展を取り上げます。
ちょっと分かりにくい展覧会タイトルですが、大正浪漫を体現した異色アーティスト・竹久夢二の展覧会です。
竹久夢二は画家であり、挿絵画家であり、ポスター作家でもありました。
それだけではなく、本の装幀、浴衣や半襟、便せんなど日用雑貨など生活にかかわる様々な物のデザインや製作の仕事もしました。今でいえば、アーティストであり、グラフィックデザイナーであり、プロダクトデザイナーですね。

化粧の秋 婦人グラフ第一巻第六号
1924年(大正13年)
夢二が別れた妻《たまき》のために日本橋呉服町に開いた《港屋絵草紙店》には、彼がデザインした便せん、封筒、千代紙などを求めて日本全国からおおぜいの若い女性が上京してきました。

港屋絵草紙店のポスター
1914年(大正3年)

封筒
竹久夢二の展覧会はこれまで何度も開催されていますが、今回の目玉のひとつは長らく所在不明であった油彩画《アマリリス》が東京では初めて公開されるということです。マルチアーティストであった夢二の油彩画は少なく約30点と言われていますが、今回の展覧会ではこのうち14点が展示されます。夢二の油彩画家としての側面も楽しめますね!

アマリリス 1919年頃 夢二郷土美術館
この講座では今回の展覧会の内容をご紹介するだけではなく、展覧会には出品されていない夢二の代表作も鑑賞し、また恋に生きた夢二の人生をたどることにより、文字通り大正ロマンを体現した竹久夢二の世界を堪能したいと思います。
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◾️8月3日(土)13時30分〜15時30分 東京都庭園美術館で開催中 《生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界》展 を対話型で鑑賞しよう!
|講師|中尾陽一
|会場|プロトマニア と オンラインzoom
|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)
*ほか、オンラインは2,200円(税込・視聴とチャットのみ)あり。
