現在、東京国立近代美術館(竹橋)で開催している展覧会を、中尾先生の対話型鑑賞講座で鑑賞しませんか?
美術鑑賞は、観てまず(心で)感じて鑑賞するのが本質的でパワフルなのですが、そこにその作品や画家に関する情報が加わると(頭も稼働!)、作品鑑賞がより深くなります。印象、感動など感じる感性と、考え、納得する思考、両方を使って鑑賞すると、一つの絵を深く味わうことができます。その絵のことは、おそらくずっと忘れません。特に中尾先生の対話型鑑賞では、自分の思いを話し合います。思いを言葉でアウトプットして鑑賞するので、主体性のある鑑賞になります。
すでに展覧会を見た方には、確認や新たな発見があるはず。そして、これから観に行く方にはちょっとした予習にもなります。美術館で作品を数倍楽しみたいなら、中尾先生のこの講座!絵の見方やエピソードなど、ぜひ先生から吸収してください。では、先生からのメッセージをどうぞ〜

▼見て、比べて、話したくなる、《TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション》展を対話型で鑑賞しょう!
美術館で開催される国際美術展のプロデューサーとして、数多くの展覧会の現場で美術作品に接してきた講師と対話しながら、絵のこと、アートのことを色々を学べるユニークな「絵画鑑賞講座」です。
今回は国立近代美術館で開催中(9月からは大阪中之島美術館へ巡回)の《トリオ展》を対話型で鑑賞します。
この展覧会はパリ市近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の3館のコレクションから共通点のある作品を選び出し、34のトリオ(3点組)を組んで構成するというユニークなものです。
トリオの一例をあげれば、パリ市近代美術館のマティス《椅子にもたれるオダリスク》、東京国立近代美術館の萬鐵五郎《裸体美人》、大阪中之島美術館のモディリアーニ《髪を解いた横たわる裸婦》です。

マティス 《椅子にもたれるオダリスク》 1928年

萬鐵五郎《裸体美人》 1912年

モディリアーニ《髪を解いた横たわる裸婦》 1917年
伝統的な横たわる女性像という共通のテーマを持ったこれら3点を比較しながら鑑賞してみましょうという提案型の展覧会ですね。
ちなみに、それぞれのトリオには共通するテーマと鑑賞の糸口になる#(ハッシュタグ)が明示されています。
上記の場合はテーマが「モデルたちのパワー」で#(ハッシュタグ)は「#お決まりのポーズ」と「#私たちくつろいでいます」です。
この講座では提示されたテーマとハッシュタグを参考にしてもよし、しなくてもよし、まったく自由な発言で対話型鑑賞していきたいと思います。
ちなみに私は展覧会プロデューサーとして1999年に開催された《パリ市近代美術館展》を企画したことがあるので、同館のコレクションに再会できるのは個人的にも懐かしい思いがします。

中尾先生が企画したパリ市近代美術館展のカタログ
この講座では、展覧会を見た人も、見ていない人も、しっかりその内容をつかめるように講師がセレクションした展覧会のポイントとなる作品を見ながら、みんなで感じたこと、気づいたこと、考えたことなどをおしゃべりしていきます。
もちろん、講師からもみなさんの鑑賞のヒントや深堀りの助けになる情報をお話しします。
展覧会をすでに見た人には復習に、これから見に行こうという人には予習になる講座です。
そして、残念だけど今回は展覧会に行くチャンスがないかもという方にとっては、展覧会の内容を深く知る絶好の機会になります。
美術や美術史の知識がなくても大丈夫、アートが身近で楽しくなる、これまでにない鑑賞体験をあなたもどうぞ!
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◾️7月13日(土)13時~15時 『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション展』(東京国立近代美術館で開催中)を中尾先生と鑑賞しよう
|講師|中尾陽一
|会場|プロトマニア と オンラインzoom
|参加費|5,500円(税込)/7,700円(税込テキスト付き)
*ほか、オンラインは2,200円(税込・視聴とチャットのみ)あり。
