中尾先生もおすすめの「みちのく いとしい仏たち」(東京ステーションギャラリーで2/12(土)まで)を見てきました。
有名な仏師が彫った仏さまたちではなく、大工さんや名も残らない人々が作った菩薩さま、お地蔵さま、如来や不動明王、鬼たち。東北の地で、地元の人たちの祈りを聞き続け、人々に語りかけられ、大切にされて親から子へと受け継がれた仏さまたちです。

会場の中に掲示された説明文がとても素敵。ちょっとユーモアがあって、今っぽくもあり、仏さまたちや地元の人々へのあたたかなまなざしと愛情ある言葉が綴られていて、読んでは彫刻を見て思わず微笑むを繰り返しながら、展示を見て進みました。

どの像も素朴な作りで、親しみを感じるどこかで見た顔や、誰かに似た顔。そして、おっと思わせる抽象彫刻のような仏さまもいらっしゃいました。私はもともと立体作品が好きですが、楽しかったなぁ。気持ちがふわりとゆるむすてきな展覧会でした。

だまってうんうんと聞いてくれるほとけさま。家にもひとり、いてほしい。