子どもの頃から家には犬やら鳥やら、いろいろな動物がいました。主に父や兄が動物好きで積極的に同居していたのですが、私ももちろん、動物が好きです。
最後に一緒にいたのは、北海道から連れて帰ったミックス犬のハリーくん。ハリーは、十勝に鹿狩りに行った日髙の方に雪の中で拾われて、その方の牧場で命を繋いでもらっていたところへ私がたまたま牧場に行っていて、東京に連れて帰ることになりました。まだ生後数週間、ハムスターみたいに小さくて、部屋の隅っこにへばりついて怯えていました。

それから17年、いや18年近く東京暮らしをしてから虹の向こうへ旅立ちました。ちょっと変わった性格で、家族以外には心を許さず、洋犬のような愛想の良さは全くないけれど、ボーダーコリーかハスキーか?という容貌で、若い頃はなかなか鋭い目つきをしておりました。賢くて、毛が柔らかくふわふわで、でも、獣医さん泣かせの警戒心の強い犬でした。
私はそれ以来、動物と同居することなく現在に至りますが、今日、1月17日はハリーと出会った記念日で、それは阪神大震災の日でもあって、いつも忘れないのです。動物は無駄な殺生はしないし、必要以上に貪らないし、自然を静かに受けれて生きて死んでいきます。何を考えているのか。人間には聞こえない音を聞き、見えないものを見て、生きることに誠実なのが彼らなのかなと思います。
