大晦日。天気予報では雨、でも東京はお日さまがぽかぽか。今日は少し朝寝坊をして、八ヶ岳にいる恩師に電話をかけて元気な声を聞き、さて・・とお煮しめを作り始めました。今年は、バッティストーニ指揮のチャイコフスキー交響曲第5番を聴きながら制作。

プロトマニアが入っているビルの修繕をお願いしている方が、毎年恒例大晦日、築地の卵焼きを持って年末の挨拶に来てくださいました。私の母と父にとても恩義を感じてくださっていて、毎年毎年、月島から世田谷まできてくれるのです。私はその気持ちを大切に受け取って、あらためて感謝の気持ち、そして両親にいまだに守られていることにも感謝します。

去年から今年は、大きな変化と新しいスタートへの準備期間でした。中尾先生が体調を崩されて少しだけ講座がお休みになったけれど、春からは復活。入れ替わるように伊東先生の講座が夏からお休みに入りました。私は、アートの仕事をもう一度ひとりでやり始めようと準備したものの、うまくいくこといかないことがあって、体調も少し崩したりしたけれど、今日の大晦日、気になることがスッキリして無事に一年を終えられそうです。

庭のレモンの木は、30年くらい前に鉢で買って、数年前に地植えにしてからぐんぐん背を伸ばして2階に届くほどの大きな木になりました。長い間、鉢という環境で育って小さな実をつけてくれたけど、広い地面に降りてからは自由に大きく伸びて、その上、大きなレモンの実を今年はたくさんつけました。
私もきっとそんなふうに、じっと小さな場所でコツコツと、悶々と、淡々と生きてみて、そろそろ気分は大きな大地に立って、のびのびやろうと思えるようになって来た気がします。
講座の事務局も、アートの仕事も、ひとりでがんばってもうまくいかないことがようやく実感としてわかったし、ひとりでがんばらずにお願いすることが少し上手になりました。誰かに相談して話を聞いてもらったり、防衛せずに自分と違う意見を聞いたり、自分ができないときはお任せしたり・・・。これまでも介護を通してわかっているつもり、できるつもりのことでしたが、場面が変わると急にがんばっちゃっていた。でも、自分で自分の首を絞めないように、これからはどんどんオープンに、皆さんと一緒に生きていきたいと思っています。今年も一年、たくさんの交流とこのジャーナルを読んでくださって、ありがとうございました。どうぞ楽しく、佳いお年をお迎えください。
