スタジオプロトマニアは、現代陶芸作家滝口和男さんの作品撮影現場となりました。
カメラマンは、国立工芸館の展覧会の撮影を長年されている斎城卓さん。聞けば滝口さんと斎城さんは、もう40年くらい一緒にお仕事をしていらっしゃるそうです。
滝口さんの作品は年々、あっと驚く発想と技術で進化しどんどん新しくなっています。メインの作品は基本的に、手捻りで造形して絵を描く。色彩豊かな作品は、うつわ、オブジェとも、一見、可愛らしいのです。でも、それは滝口作品のほんの入口。可愛らしさやポップさの奥にはストーリーや隠喩的な毒っけが隠れていて多層なのが滝口作品の魅力。もちろん、そのまま楽しさを受け取って使ったり飾っても充分素敵です。でも、隠されたストーリーを見つけるのが楽しい。ちょっと見て直感、その後じーっと見て、味わいがどんどん変わる作品。

そんな滝口さんの作品を知り尽くしたカメラマンが斎城さん。
撮影中のお二人のやり取りはジャムセッションみたいで、「言葉が通じるんだよね〜」と斎城さんが滝口さんとの関係を表現されていました。通じるということは、説明がいらないということでもありますね。音の響き合いのように、文章ではなく、短い言葉と言葉、そしてその間でキャッチし合える。「言葉が通じる」のは、言葉の向こうが一緒だからだと思います。お互いの仕事をリスペクトしているから、創造性がどんどん膨らんで楽しそう。「個展図録の作品写真ってこういうもの」を飛び越えた写真が次々に生まれていました。

かなりラディカルな現場となって、いつもと一味違うプロトマニアでした。