それでも人は生きていく

今日はなんだか、変なタイトルから始まりますが、昨日、ある人からのハガキを受け取りました。

その人は、私の母のヘルパーさんだった方です。私が仕事を続けながら母のケアをすることができたのは、彼女に出会えたからと言っても過言でないくらいお世話になりました。

出会った時、Mさんはすでに、おん歳80歳を迎えていらっしゃいました。小学校の先生をしていらした方で、ちょっと気難しい母の話し相手を上手にしてくださって、私の下手な料理もよく褒めてくださいました。ケアの悩みに耳を傾け、必ず母の味方になって母を褒めてくださり、いつも明るい光の方向へと私を促してくださいました。

ハガキには、Mさんのお嬢さんが今年の春に亡くなった、と書いてありました。まだ58歳。

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いつもと変わらぬ整然とした美しい字で、悲しいお知らせが綴られていました。

小学校の先生として働きながら子育てをし、義理のご両親の介護をし、巣立った娘たちがまた家族で集まる場として家を守り、一線を退いても社会の役に立つことを喜びとしているMさんは、今、どんなお心かと本当に本当に胸が痛くなりました。

こんなに他者や社会のために働き、家族を大切にして、植物を愛し、孫たちとの時間や趣味のゴルフを楽しみ、人生を楽しんでいる人に、どうしてそんなことが起きるのか?・・・言葉がありませんでした。

それでも、毎日、朝がやって来て、昼になり、夜がまたやって来ます。苦しくても悲しくても、生きるということは、そういう繰り返し。Mさんは、人生の後半に突然やって来た大きな悲しみを受け入れながら、なんとか毎日を過ごしていらっしゃるのだろうと思います。たくさん、良いご縁に恵まれているだろうし、たくさん、良き想い出を持っていらっしゃることだろうと想像します。

理不尽に思える出来事に触れることが、若い頃よりも増えました。誰かやどこかと比較したら、嘆くことのほどじゃないかもしれないけれど、比較することに意味はない。私はとにかく私として、毎日を大切に誠実に生きなくちゃと思うのでした。

2023年9月27日(水) 13時〜15時

プロトマニアで開催

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