図画工作、得意でしたか?

皆さんは、小学生の頃、どの教科が得意でしたか? 図画工作はどうだったかな?

今、読んでいる本の中に、いつ、子どもが図工が好きでなくなったり、あまり好きでなくなったのか?その理由は何か?という調査のことが書かれていました。この本は、日本のアート教育についての本で、読んでいてあちこち共感するのですが、この図工がいつ好きじゃなくなったのか?という意識調査のところで、私、衝撃でした。

調査は中学2年生を対象にしたもので、この調査の結果、30%の生徒が小学4年生のときに図工が好きではなくなっているのです。その理由は、周りと比べて自分が上手くないと感じたから81%、頭で思い描いたように描けない(作れない)73%、先生の指示通りの描き方ができなくなってきたから50%、アイディアを出すことが苦手だから46%、なのだそうです。

『やりたいことを100%受け止めて、創造性や個性を伸ばすアート教育入門』パパンダ著 発行:セルバ出版 発売:三省堂書店/創英社

これを読んだ時に、あ!と、教室の中で机に向かっている小学生の自分が瞬間、目に浮かびました。その私は、お題の図工が上手く作れなくてものすごくものすごく焦っているのです。胸がワサワサ、お尻がモゾモゾの感覚までよみがえりました。

・・・そうだった、私、図工が苦手だったんだ・笑・・確かに小学校4年くらいだった!・・・

絵を描くことは好きだったし、何かを作ることも好きだった、それは今に至るまで変わっていないのですが、そういえば私、図画工作が得意ではありませんでした。

小学校の図工の授業が楽しかった〜っていう記憶がありません。もっと小さい頃は、ノートやチラシのうらに絵を描いて物語を作るよくいる絵の好きな子どもだった。小学生時代、兄と一緒に絵を習っていたので、お絵描きの先生のアトリエに行くのが好きだったけど、私には学校での楽しかった思い出がありません。そして美術部だったけど、高校生まで学校で美術の成績がそれほど良くなかったのでした。

う〜ん、すっかり忘れていたけど、思い出すと苦い?ほろ苦い?思い出です。好きなんだけど成績悪〜い、先生褒めてくれな〜い、みんなと比べてもぜんぜん上手くな〜い〜・・・唯一、高校生の私の水彩画を「セザンヌの絵みたいだね」って言った同級生がいたけど、褒め言葉かどうかは、謎ですね。

そんな私が、美術を嫌いにならなかったのは、奇跡かもしれない(←かなりオーバーです)

作るのと、見たり触れたり売ったりするのは別次元ではありますが、紆余曲折ありながらずーっと「美術が好き」がここまで続いていることに驚きました。

好きなのと巧いのは違うし、好きなのと成績が良いことは違うし、好きなのとそれに向いているかどうかも違うってことですけど・・・やっぱり好きは好きでいいんじゃないの???

きっと私は、美術の時間がさほど楽しくもなかったけど、美術が好きだったんだろうなぁと思います。

私を例に取ると、好きだと上手くなれるとは限らないけど、好きであれば細々とでも続くことは続く、これは確かかもしませんね。

プロトマニアは、プロとマニアを繋いで、

「好き」を大切にする。