中尾先生の「6月期 対話型アート鑑賞ファシリテーター養成講座」を、土日2日間かけてプロトマニアで対面開催しました。
都内だけでなく、関西からこの講座のために東京に来てくださった参加者がいらして、主催者としては開催できたこととプラスして、さらなる喜びでした。
この養成講座は、VTSとはなんぞや?という理論と実践を通して、対話型鑑賞の基礎を学ぶ講座です。基礎を学びますが、それプラス、中尾先生が普段プロトマニアで開催している対話型の絵画鑑賞の要素もチラチラ加えられますので、他にはない、かなり充実した内容のVTS基礎講座です。
もともとVTSは、Visual Thinking Strategies という小学生向けの教育プログラムで、学力の向上のための観察力、思考力、コミュニケーション力をつけるために作られています。近年、そこにビジネス界が注目したことでスポットライトが当たりました。確かに、進行役であるファシリテーターの目的や創造力によっては、このメソッドはヴァリエーション豊かに変身し、対象者のさまざまな可能性を引き出すことができるものだと思います。教養としての美術への興味も湧くはずです。
今回の講座では、参加者お一人ずつが全く違う目的と年代と性別と経験を持って参加してくださったので、大変面白い展開だったと感じます。全員が全く違うことで、さまざまな要素を一挙に見て、感じて考えられました。参加者の皆さんを見ていると、ファシリテーターになる勉強をした方が能力開発されるのではないか(笑) しら?と思うくらい、個性と変化が鮮やかに浮かび上がった印象。
そして目の前で見る中尾先生のファシリテートはさすが。初対面の参加者の個性が二日の間に徐々に現れ、最後はそれぞれがそのまま生かされながら、背中を押す先生のひと押しで自信をつけて頂けたような、そんな展開になりました。
その時偶然集まった参加者と先生が交流して化学反応を起こすのですね〜これも一期一会。
次回の講座は8月に開催します。
この講座は、2日間集中して取り組むので達成感があり、心地よい疲労感と満足感を得られる思います。手前味噌ながら、大のおすすめ講座です。

2023年8月19日(土) 20日(日) 2日間
講師:中尾陽一
会場:プロトマニア
*参加者3名以上で開催
参加費:60,000円