モデルの冨永愛さんがテレビで、オンライン視聴者からの相談に応えてご自身のことを話されていました。いろいろな質問の答えの中に「自分と向き合う」というフレーズが何度も出て来ました。ファッションモデルの世界は厳しい戦いの世界で、自分で自分を知って道を切り開くしかない、ということらしいのですが、まるで精神の筋肉を鍛えているようだなぁと思いました。
「自分と向き合う」は、私もテーマにしているけれど、彼女の徹底した甘えのない戦いっぷりには、リスペクトを感じました。だからこそ世界で通用して、尚かつあんな柔らかなやさしい笑顔で他者に接することができるのだろうなぁと思います。世界のトップモデルは、自分と徹底的に向き合っていました。
誰かや何かに頼らず、逃げずに自分と向き合うってすごく大変だと思います。大変だけど大切なことです。・・・でも、それも人それぞれに大変。私は、もしかすると頼ってもいいし、ちょこっと逃げてもいいのかもしれないなぁと最近は思います、自分と向き合うために。

以前私は、なるべく人に頼らない、依存しないことこそが重要で気をつけるべきこと、と信じて自分を律していました。ということは、たぶん、他者にもそれを求めていただろうと思います。今は少し違って、どこかまでは誰かや何かを頼ってもいいのかもと思います。(もちろんアルコール、ギャンブル、ゲームなどの依存は避けなければならないけれど)
『依存』という言葉には、ネガティブな印象がありますが、あえて「依存してもいいかもね」とこの頃は言います。人には、誰かを頼らないといられない時はあるし、ものでも人でも、それから離れたくない、離れられない時期だって多かれ少なかれあると思うのです。
自分と向き合う時、自分だけではわからないこと、見えないこと、気づかないことがあります。それを見せてくれたり、気づかせてくれるのが目の前の世界であり、人だったりします。依存している時に見ているもの感じているもの、依存して見たいものは、ある意味、自分自身なのかもしれません。
あまり自分に厳しくし過ぎないで、人を頼ってみたり、しばらく依存してみるのも悪くありません。依存してどこかまで道中ちょっと一緒に行って貰えばいいんです。回り道したら、その分だけ風景を見るし、体験が積み重なる。依存はいずれ自分で気づいて、居心地が悪くなります。そして少しずつ、ちゃ〜んと自分と向き合って、一歩でも半歩でも少しは進めると思います。そんなふうに自分自身を信頼してだいじょうぶって思います。

プーさんも言っているよ。
誰でも寄りかかるクマが必要だよ
ってね!