予告*エゴン・シーレ〜ウィーン世紀末、夭折の天才画家〜5月中尾先生絵画鑑賞白熱講座

 

昨日は快晴だった東京の空は、今日は白く曇っています。爽やかで気持ち良い季節ですが、朝晩は冷え冷えですね。お風邪などお召しになりませんように。

 

さてさて、今月の中尾陽一先生のアートレクチャーは、エゴン・シーレを取り上げます。

エゴン・シーレって知っていますか?

こんな作品。きっとどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。

*ほおずきの実のある自画像

 

エゴン・シーレは何年か前に映画にもなっていましたね〜。この6月には「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」という映画が公開されるそうです。シーレは、絵も人生もヒリヒリするような感覚になる夭折の画家です。28歳でこの世から消えてしまいました。

なんだかわからないけれど、印象的で忘れられない絵。

 

先生からのご案内文をどうぞ。

 

第60回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》

  エゴン・シーレ~ウィーン世紀末、夭折の天才画家

 

史上初、10連休のゴールデンウィークでしたが、いかが過ごされましたか?

連休中には新しい令和の時代が始まりました。

そして、連休直前には《クリムト展 ウィーンと日本1900》と《ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道》という同じ時代をあつかった二つの話題の展覧会がほぼ同時に始まりました。前者はクリムトの没後100年記念、後者は日本・オーストリア外交樹立150周年記念を打ち出しています。

ところで、クリムトとシーレは同じ1918年に亡くなっています。クリムト55歳、シーレは28歳でした。シーレはまさしく夭折の天才画家ですが、28年の短い生涯にもかかわらず300を超える油彩画、2000点超の水彩・素描を残しています。もちろん作風が違えば制作時間も異なりますが、あの頑強で制作意欲旺盛なクリムトが残した油彩画が220点あまり、素描は4000点以上と言われていますから、シーレの速筆、多作家ぶりは驚異的です。ちなみにクリムトとシーレは直接の師弟関係ではありませんが、17歳でクリムトに出会ったシーレがクリムトに私淑し、クリムトもさまざまな形でシーレを援助しました。

次回は、シーレがクリムトの影響下からどのように抜けだし、あの独特な生と性と死の世界を構築して行ったのかを、クリムト作品との比較を通して検証しつつ、100年前に若きシーレが辿り着いた人間の魂と肉体、生命の有り様の表現を見ていきます。シーレの作品世界が、100年後の世紀末を経た今を生きる私たちにどう映じるのか、さまざまな感想、議論が出てくることを期待しています。

 

中尾先生のアートレクチャーは、これで60回目です。

ここまで続けてくださって、参加してくださって、皆様と先生に大感謝です。

私は本業がアートの世界にあって、売れない画商時代もコツコツと「アートと暮らそう!」というコンセプトで仕事をして来ました。一枚の絵があることで、毎日が豊かになるという体験があったからです。そんな一枚に出会えることはもちろん幸せなことで、たとえそこまでの思い入れがなくても、絵のチカラはいろいろあります。例えば忙しい仕事から家に帰った時に壁にかかった絵をふと見てホッとしたり、ぼんやり絵を見ながらその日にあった嬉しいことや悲しいことに思いを巡らせたり・・・絵が身近にあることで、自分自身との対話ができるんです。

そんな思いがあって、プロトマニアには絶対にアートが必要!という時に登場したのが、中尾陽一先生。クマさんのようにゆったりしていて、驚くほど知識や体験の引き出しがあって、皆さんとの対話が自然でジェントルマンで、何より一つの枠を押し付けることは一切しない・・・

なんて素敵な先生!

・・・という手前味噌でもありますが、本当です。声を大にしてここを強調しておきますね(♪)

あれこれ書いたり説明するよりも、先生の魅力と中尾流の楽しさは、とにかく体験していただきたい! だ・か・ら、

 

来てねっ!

 

 

第60回これまで誰も教えてくれなかった絵画鑑賞白熱講座

エゴン・シーレ〜ウィーン世紀末、夭折の天才画家

2019年5月26日(日)13時から15時30分

 

お申し込みは、こちらからどうぞ→