日本最初の漫画、とも言われている「鳥獣人物戯画」
この絵巻は全4巻、40mにも及ぶそうです。
ホンモノをまだ見たことがありませんが、
素描好きなので、この、さらさらっ、と描かれた線や軽やかさが好き。
平安時代は、権力者から依頼されて絵師たちが描くというスタイルですが、
この絵巻は、誰かのために、とか、誰かに依頼された絵、ではないらしい。
まるで子どもが絵を描くように、自由に楽しんで描かれたことでしょうね。
綺麗に描く、とか、期待に応える、とか、そういうものから解き放たれていますよね。
動物も人間も、みんな一緒、の図。
軽くて、躍動していて、自由で、まぁ気持ち良いこと!
いたずら描きみたいですね。
明治時代くらいまでは、誰でもホンモノを直接触ったり見ることが出来ていたんですって。
それが今や国宝です。(今回修復されて、京都国立博物館 で展覧会をしています)
京都の展覧会では、明恵上人樹上座禅像も展示されているらしいんですが、
名誉を求めず、修業に励んだ明恵上人。
キラキラピカピカしたものについよろめいてしまうけど、
一途に真摯に邁進する姿や情熱はいつの時代も、かっこいいなぁ。
あそびごころは、極めた先にある究極の軽み。
憧れちゃいます。
