私は車に乗るのが好きで、子どもの時から(笑)よく運転している夢をみていました。
その割に免許を取るのは遅くて、二十歳を過ぎてから教習所に通い、
当時「 あぁ、これまでの中で最も楽しい学校 ! 」と思ったものでした。
運転が巧いわけではなく、車に限らず乗り物に乗っていることが好きなのですが、
運転しているとたまに、流れに乗って勝手に運転が起こっている感覚になる時があります。
いちいち考えていたら間に合わないような瞬間の判断や動作は、
習い性となる、に近いかもしれませんが、ちょっと面白い感覚です。
脳と意識の研究で知られる生理学者ベンジャミン・リベットが言うように、
行動を起こそうとする 0,5 秒前には脳がすでに指令を出しているっていうことかな?
ナビも使わないでドンドン怖がらずに行く。
なぜかというと、いざという時はとにかく速度を落とせばよいと思っているから。
速度を落としたり、いったん止まれば周りが良く見えるし、
難しい局面は何度もハンドルを切り直せば必ずなんとかなるのです。
方向は感覚で勘を働かせ、「アッチ!(のような気がする)」と進み、間違っていたら方向転換です。
… と書いてみると、私にとって運転はふか~い。
自分が好きなことや得意なことを通して考えたり、照らし合わせてみると、よくわかることってありますね。
それが運転だったり、アートだったり、料理だったり、お能だったり…
本で読んだり聴いたことを、そうやって噛んで砕いて呑み込んでそれぞれに消化していっているのかな。
