もし一なる眼が眠らなければ、
一切の夢は自ずから止む。
心が分別をしなければ、
存在は一なるものとして、あるがままに在る。
この深遠な神秘を体得すれば、
すべての混乱、因果から解きほどかれる。
森羅万象、一切が等しく見られれば、
あるがままの自然の姿に帰りつく。
この因果も関係性もない所では、
比較も比喩も不可能だ。
動の中に静を見て、静の中に動を見なさい。
そうすれば、動も静も共に消え去る。
二元性が存在しなければ、
一なるものも留まり得ない。
この究極の境地には、
どんな法則も描写も当てはまらない。
道に遊ぶ、一つになった心には、
自己中心の思惑もなければ努力もない。
疑いも恐れも消え、
大いなる道を信頼して生きるのだ。
信心銘より抜粋
