『優しい死神の飼い方』(知念 実希人 著) という本を読み終えました。
ゴールデンレトリバー犬の姿となって地上に派遣された「死神」のおはなし。
死を前にした丘の上のホスピスの入院患者たちの「未練」を解消して「地縛霊」とならないよう魂を浄化し、
「我が主様」のところへ道案内するはずが、殺人事件を解決し、人間を理解し、愛を知り、最後には「死神」のまたの名を知る…
自らを高貴な霊的存在とし、「下等な人間のすることはわからない」とクールに任務遂行する死神さんのセリフが
とにかく可笑しくて、電車の中で吹き出しそうになったり、読み進むうちに泣けるセリフにうるうるしてしまったり。
文章のリズムが軽快であっという間に読みました。
この著者は、現役の内科のお医者だそうです。
プロトマニアで「死」について考える何かをやりたいなと思っていました。
子どもの頃に、死んだらどうなるんだろう?と考え続けたことや、
20代の頃、幼馴染が海の事故で突然逝ってしまって、人間の命には限りがあるということがリアルになり、
これまで身近な人たちを見送って、今。
体験やこれまでの概念で得た「死」のとらえ方と今の私のそれは少し違うかもしれません。
「死」を考えることは、「生」を考えることだとはよく言われますね。
人間は時間軸に縛られ有限だからこそ、与えられた時間を濃密に生きるのだと。
「死」は特別なことではないし、誰にでも必ずやってくる。
人生の先輩たちが「ある程度の年齢になると宗教や哲学にあらためて関心が向く」と言っていましたが、
寺子屋プロトマニアでの「自分とは何か?」のアプローチ、特に青空禅フォーラムは、
きっとこれまでとは少し違う風景を見せてくれるのではないかと思います。
その風景は私の言葉ではうまく伝えられませんが、
それぞれがそのひとなりの道順で見ていくのではないかと思います。
そうそう、この小説はストーリーもさることながら、言葉のセンスが光っていました。
センスってお勉強したただけでもダメだし、かといってしなくてもダメだし。
理屈じゃないところが難しいけど、ハッキリあるのが「センスの良さ」ですね~
ハタと自分を振り返ると、冷汗ですけれども!
