教養ある男性が尋ねた。
「絶対なる存在というものがあるのでしょうか? それと相対的存在との関係性とはどのようなものでしょうか?」
マハルシ: それらは互いに異なったものでしょうか? すべての質問は心からのみ現れます。 心は目覚めとともに立ち現れ、
眠りとともに沈みゆきます。 心が存在するかぎり、そのような質問や疑問は起こるでしょう。
まず、あなたが何なのかを学びなさい、そのためには聖典も学識も要りません。
これはシンプルな体験なのです。
「存在」の状態は常に、今ここに在ります。自分自身を見失って、あなたは他者に指導を求めています。
哲学の目的は、あなたを内面に向かわせることです。
もし、あなたが真我を知れば、悪は寄りつかないでしょう。 あなたが尋ねたから私は教えたのです。
自我は立ち現れ、あなたをとらえています。 あなた自身をとらえなさい。 そうすれば自我は消え去るでしょう。
それが起こるまでは、賢者は「在る」と言い、愚者は「どこに?」と尋ねるでしょう。
質問者: 問題の核心は「汝自身を知れ」にあるのです。
マハルシ: そう、まったくそのとおりです。
ラマナ・マハルシとの対話 より
