このところ寒い日が続いていますが、
東京の夜空でも、星や月がすばらしく美しいですね。
若い頃、夕暮れ時が苦手でした。
あの光の色や空気感がなんとも寂しく、切ないような、苦しいような。
自分の存在があるのかないのか、消えてなくなりそうな不安感。
そんなことを話すと、年上のひとには「若いわねぇ」と笑われました。
今はすっかり大きく(笑)なって、
夕暮れの光の美しさから逃げたりせずに、穏やかな静けさを味わうことができるようになりました。
冬の夜空はたくさんの記憶を纏っているらしく、キーンと冷たい空気の中で見上げていると、
とりとめもなく、とんでもない思い出の場面が浮かび上がって、ひとり苦笑。
自分の意志とは無関係に差し込まれるシーンに、
まったくまったくお手上げです。
