本棚に並んだたくさんの本の背表紙を見て、
あぁ、あの人もこうして格闘したんだろうな、と思った。
哲学は回り道だと簡単にいうけれど、
ひとにはひとのアプローチの仕方があり、
それはそれぞれのために千差万別に用意され、誰にもその是非を言うことはできない。
やってみた人本人にしかそれが正しい道か、違っているかはわからないし、自ら選べない。
その人がそれでつかんだものを誰も知らない。
ただ真摯にそれに向かうかどうか、できることはそれだけ。
それで十分ではないか。
二人の人間がおたがいの本質を見ようと
たえず努力することは、
真の友情のあかしです。
バーソロミュー
