私は「 だめです。 」 と言われるのがどうも苦手です。
この 「 駄目 」 という音がダメなんですね。
駄目というのは囲碁用語だそうです。
ダメ! というときの音は、確かに何かを制するのに適しているのかもしれません。
犬のしつけの時に、「 いけない! 」と叱るのですが、
その時は声を低くして怖そうな声で言わなくてはいけないんです。
褒めるときは高い声でやさし~く 「 よくできました ! 」 とやらなくてはいけないんです。
「 だめ 」 は、だ、と、め、が、ちょうどよくバッサリ上から切る感じなのかも。
音によって伝わる感情や想いは、いわゆるエネルギーですね。
今日、ある方が話すのを聴いていて巧いなぁと感心しました。
あくまでも抵抗、拒絶する相手に向かって、時に毅然と、時に笑いを交えて伝え説得していくのです。
その変幻自在さは一つ一つのことばに注目するより、その音に注目してしまうほどでした。
それはそれは見事で、あぁこれがエネルギーで相手に伝えるということかと見せてもらった気がしました。
私はベートーベンが好きなのですが、あの音楽を聴いていると無限な空間に浮かんでいるみたい。
タンゴの音楽を聴いていると旋回している感じがします。
音っておもしろい。
