3歳と4歳の子どもがいるお母さんとお話ししていたのですが、
放射能のことを心配してミネラルウォーターを買ってはいるものの、
ある時雨が降り出して、ふと子どもたちを見たら、二人とも大はしゃぎで天に向かって口をあけて雨を飲んでいた、
それを見たらもう神経質になるのをやめました、と。
子どもというのはいろんな意味ですごい。
私は残念ながら子どもがいないので体験が少なく、あまりいろいろは言えません。
でも子どもと友達になるのは得意なので、偶然出会った子どもたちの発言からずいぶん学びました。
先日からこのブログに書いている解剖学者の三木成夫さんの「内臓とこころ」は、
さくら・さくらんぼ保育園での講演を本にしたもので、子どもの成長と人類の発生を重ねて語っているものです。
生物としての「人間」の成り立ちから人間とは何かを見ているとも言えます。
それが単なる「理性」アカデミックな見方ではなくて、宇宙のリズムが出てきたり、生命のリズムが出て来たりして、
あ、この先生はちょっと違うなと思わせる。
そして、私とはいったい何だろう?と考えていく過程でいったん通る冷めてしんとした感覚の時に読むと、
この先生の人間に対する愛情と情熱が伝わって来て、人間をゆったり肯定したくなり、
そんな人間を作った神秘に対してまた新たな想いが募るのではないかしらと思います。
先生は人間って何だろうと探って行って、分けても分けても理屈だけでは分からないところが人間だというスタンスで、
人間が人間となって世界が現れたドラマの凝縮版が、3歳までの子どもの成長と世界にある、ともおっしゃっているようです。
…とまぁ私が余計なことを書いたり、むずかしいことを言う必要はなく、
よかったらまずは読んでみてくださいと言いたい本でした。
これから子どもを産む方やお孫さんが出来る方にとって、きっと素晴らしい本だと思います。
「 内臓とこころ 」 三木成夫 河出文庫
