記憶という機能がなかったら、
いつもそこだけで完結しているのだろうなと思います。
そしたらそれ以上でもそれ以下でもないから、吾唯知足。
年を取ることは、ひとつずつ機能を失って出来ていたことが出来なくなることでもあるけれど、
本当にシンプルになっていくということでもある。
生まれたばかりの頃の、世界と私がひとつだったところへ戻って行くようなものかもしれませんね。
着飾ることは高揚するし楽しいけれど、
飽きちゃうとシンプルで清潔な装いが一番心地よく美しいと思うようになりますよね。
人間はちょっと知恵をつけてしまったからいろいろ道草をくっているのでしょう。
道草って楽しいものね。
それもまた楽しまないと。
