アントニオ・ロペスはスペインリアリズムの画家。
そのひとのことば。
「目の前に裸体があったとしたら、画家であれ映画監督であれ誰であれ、自分の中で何かが動くのを感じるでしょう。それほどまでに現実というのは我々を魅了する力を持つのです。現実と精神性は分かち難いものです」
人間は矛盾に満ちている。
それを懸命に統合しようと試みるけれど、ほぼ失敗に終わる。
なぜならばこの世界は二極で出来ているから。善と悪。明と暗。陰と陽。現実と虚構。北極と南極。攻撃と防御。男と女…。
「真理の探究」は甘いと言われることがある。現実に戦っている者の前でそれにいかほどの価値があるのか?と。
人間は正義感から人を断罪する。
とても愛しているはずなのに、厳しく相手を追い込み支配下に取り込もうとする。 LOVE & HATE
ある時、目の前の風景がゴッホの「糸杉と星の道」のように「星月夜」のように、「カラスの群れ飛ぶ麦畑」のように見える。
そしてこの私もこの風景もリアルでありながらイリュージョンであり、ましてこの思いや気分などには実体がないことを想う。
当たりまえの日々の中だからこそ、天秤(バランス)の支点に立つことを思い出せるのだと思う。
人からどう見えたとしても、誰よりも平凡で落ちこぼれな私でも、ただ「ここ」から始めればよいのだ。
介護生活の先輩からいただいたことば。
今日という日が、今の人生では一番若いのだから何一つできないことはありません。だから今をだいじに今できることをやりましょう。
真理は全てを包含している。
忘れていることを思い出す決心をしたら、起こることはすべて最適のルートとタイミングでプレゼントされるので、心配せずに起こるに任せて。
とは友がくれたことば。
