果実がなるためには花があるように、子供時代は人々の一生を作り出す。
ハズラト・イナーヤット・カーン
私は子どもの頃、寝る前になると
「死んだらどうなるのか?」
と繰り返し考えて考えて考えた末に、
「死んだらこうして考えること自体できなくなる、私はいなくなる」
という取りつく島のない真っ暗闇に身動きが取れなくなって、やがて眠りに落ちて行く時期がありました。
「何もなくそれ以上進めない」感覚。それが恐ろしいのか恍惚なのか。
誰しも一度は考えるこの疑問。
そこから信仰を持つようになるひともいますが、たいていは大人になってこの世界のあれこれに紛れて通常は忘れてしまっている。
でも、何かのきっかけでふと、思い出す問いでもあります。
彼はしばらく考え込んでいた。それから、「では、もう少しあなたにお話しましょう」と言った。
「しかし、どんな答えも限界を生むということを理解してください。真理とは常に動いているものであり、説明を越えたものです。
ですから、答えを与えられるよりも、疑問と共においておかれる方が良いのです。
私はあなたに、いくつかの指針を提供することはできます。しかし、それから先は、それを、あなた自身の時間の中であなたが自分で考えるのです」
The LAST BARRIER by Reshad Field
