ラジオ番組で聞いた話によると、日本の税金の国民負担率が50%に近づいているとか。
国民負担率とは、所得に占める、税金や年金、健康・介護保険などの社会保障費の割合を示した指標だそうです。つまり、日本人の所得の半分近くが、税金や社会保障費に回される事態に近づいているということ。
そんなことも知らずに税金を納めている私ですが、今朝のお話は勉強になりました〜
よく聞くのは、北欧諸国はこの負担率が高く、国にお金を託しておくと(税金をいっぱい払う)、年金や社会保障制度としてそのお金がうまく使われて国民に戻って来て、安心して暮らせる、ということ。
聞けばこの負担率、フランスは60%を超えているらしいし、ヨーロッパ諸国の割合は全体の収入の半分以上という国が多かったです。日本は40%台で、世界の国々の中ではだいたい真ん中くらい。
この負担率が高くても文句が出ないということは、納めた税金を我らの代表、政府の人たちが上手に使ってくれて、リターンされているという実感があって満足度が高いということ。日本は、半分近く税金で納めているのに、使い方がうまく行っていない。現在は物価上昇もあって、老後の生活がますます心配。高齢者はお金を使わず、若い世代は将来に安心できない、つまり満足できないということだそうです。
この番組で話していたのは、法政大学教授の水野和夫さん。ではどうすればいいのか?という問いに、まずは税金の無駄遣いをチェックして無駄を省く、下手な使い方をしない、ということだそうです。
水野先生曰く、例えば行政の仕事にはダブっているものがいろいろあって、よく整理すればいらないものがある。それを減らしてまとめれば、浮いたお金を他のことに使える、と。

私の書き方だとかなりシンプルで小学生みたいですが(苦笑)、だいたいそんなことらしい。
う〜ん、確かに一つの業務をお金をかけて既にやっているのに、連携ができていないばっかりに管轄が違う組織でまた同じ仕事にお金をかけていたら無駄です。わかりやすく説明してくださったけれど、実際、組織と組織が連携できているかいないか、仕事がダブっているのかいないのか・・・・などなどまず現状を洗い直すことから始めなくてはなりませんね。これはなかなか大変そうな改革です・・・
こういう無駄は、小さなスケールでは身の回りでも起こりそうなことだなぁ。
そんなお話を聞いた後、ある区の事業所に行って閲覧されている資料を見た帰り、同じものがコピーされてラックに「ご自由にお持ちください」と置いてありました。
ふふ〜ん、これだって無駄と言えば無駄かもしれません。「ご自由に」いただいて持ち帰り、それを斜め読みしてポイと捨ててしまったりするかもしれないし、紙とコピーの無駄といえば言えなくもない。
AI とかchat GTP とか、どんどん前に進む一方で、こぼれ落ちていることって多そうだなぁと思ったのでした。
