中尾先生の絵画観賞白熱講座、5月、6月はスペイン絵画の巨匠「ディエゴ・ ベラスケス」、ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケスです。
スペイン人の名前が長いのは、お父さんとお母さんの苗字をひとつづつもらって続けるからですが、ベラスケスもそうかな。中尾先生に聞いてみよう〜!
先生からのご案内をどうぞ。
第93回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》
べラスケス(その1)〜スペイン絵画の写実主義、ボデゴンから〜
今年にはいって、フェルメール、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールと時代的にはバロックの絵画を見てきました。
次回からは2回にわたって、バロック期スペインの大画家ベラスケスを鑑賞します。
1回目のテーマは《ベラスケスとスペイン絵画の写実主義》、2回目は《ベラスケスとスペイン・ハプスブルク家の悲劇》です。
ベラスケスは宮廷画家として《ラス・メニーナス》や一連のマルガリータ王女の肖像などの傑作を残していますが、24歳で宮廷画家になる前のセビリア時代には、ボデゴン(厨房画、静物画)と呼ばれる台所周辺の室内情景や静物画を描いていました。スペイン写実主義の絵画です。
折しも今月22日から東京都美術館で開催される《スコットランド美術館 美の巨匠たち》展には、ベラスケスのボデゴンの傑作《卵を料理する老婆》が初来日します。バロック的な明暗の効果とスペインの乾いた写実主義が見事に融合した作品です。ぜひこの機会に見ておきたいですね!
ちなみに、昔の話で恐縮ですが、私は1993年に《スコットランド国立美術館》を企画しました。この時はエル・グレコが2点出展されましたが、ベラスケスは出展されませんでした。思い出深い展覧会です。
では、4月24日にお会いしましょう!

■これまで誰も教えてくれなかった〜絵画観賞白熱講座「ベラスケス」
2022年4月24日(日)13時〜15時30分 オンラインzoom 開催
お申し込みは、こちらからどうぞ→