募集*中尾流!3/27 第92回絵画観賞白熱講座「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」

今月も絵を見て喋る中尾先生の絵画観賞白熱講座、第4日曜にオンラインで開催です。

先生からのご案内をどうぞ〜

第92回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》

 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 〜 夜の画家、昼の画家 〜

第91回カラヴァッジョ講座の後半では、彼の影響を受けたカラヴァジェスキと呼ばれる画家たちを紹介しましたが、次回は、このカラヴァジェスキの中で最も強く妖しい個性を放つジョジュル・ド・ラ・トゥール(1593 – 1652)の作品を鑑賞します。

ラトゥールには蝋燭の焔に照らし出された人物を描いた《夜の画家》としての作品と、白昼のもとに展開する庶民の生活情景を描いた《昼の画家》としての作品があります。現在、国立新美術館で開催中の《メトロポリタン美術館展》のメインヴィジュアルとなっている彼の《女占い師》は後者の傑作です。

《昼の絵》では人肌や布の質感などにこだわった独特で過剰な写実表現が目立ちますが、《夜の絵》では焔に照らし出された形態は簡素な表現に昇華され、静謐で思索的な雰囲気を醸し出しています。とても同じ画家の絵とは思えないくらいです。

現在はフランスの一地方となっているロレーヌ公国という小国で、戦乱とペストの流行という悲劇の時代を過ごしたラ・トゥールは謎の多い画家です。死後は完全に忘れ去られ、再び注目を浴びたのは20世紀に入ってからでした。残された作品も40数点しかありません。

次回は、この謎の多い画家ラ・トゥールの世界を楽しみましょう!

(講師:中尾陽一)

女占い師  102x123cm メトロポリタン美術館蔵
マグダラのマリア(聖なる炎の前のマグダラのマリア) 128x94cm ルーヴル美術館

・・・というわけで、初めてのご参加も、大歓迎です。

いつからでも楽しく絵を観賞できるのが、中尾流絵画観賞白熱講座。先生から絵を見る時のポイントを指南いただきつつ、好き?嫌い?から奥深いテーマまで、さぁ、思い思いに感じたことを語り合いましょう〜! ご参加お待ちしております。

中尾陽一主宰 第92回 これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 〜 夜の画家、昼の画家 〜

2022年3月27日(日)13時〜15時30分 オンラインzoom 開催

お申し込みは、こちらからどうぞ→