毎日、お日様の光が春の気配を増してきています。
・・・と書いていますが、光のどこで春を感じているの?春の気配って何? ハッキリ言葉にできない不思議さ。気配は感覚的。それでも伝わる言葉って不思議。
さて休日、私は美容院に行きました。女性にとって美容院は、ちょっとした気分転換の場です。もしかすると元気がない時は「びよういん」ならぬ、「びょういん」に近いかもしれませんね〜
昨日は仕上げに髪をくるりときれいに巻いてもらって ♪、美のプロの技に大満足。
帰り際、「ありがとうございました」と美容師さんに見送られ、お店から直接つながるエレベーターへ。扉が開いて中に乗っていたカップルが私を待ってドアを開けておいてくれました。カップル女性に「ありがとうございます〜」と乗り込むと、その女性は私を見て、
「可愛くなりましたね!」
と笑顔。・・・無論、知り合いではありません。
「・・・エヘ、アリガトウ〜」
とちょっと照れて私。よほど嬉しそうな顔をしていたのか、私は(笑)
カップル男性は、彼女と私のやり取りを聞いてクスッと笑っていました。
ただそれだけのことなのですが、私はその若くて背がすらっと高くてスタイリッシュな女性の行動がとてもステキだったなぁと感心していました。
美容院から乗り込んだ私を見て、彼女は私に声をかけてくれました。見ず知らずの人に、あんなふうに自然に声をかけることがとっさにできちゃうんだ。都会の真ん中の自然!
私の亡くなった母は、ホテルでもレストランでも病院の待合室でも、お隣にいる知らない人やお店の人によく声をかけていました。「と〜っても美味しかったわ」はもちろんのこと、「あら〜あなた美女ね〜」とか「さらわれないように早くおうちにお帰りなさいね」とか。私はそれがちょっと恥ずかしくて、変なオバアサンだと思われるだろうなぁ、相手に迷惑じゃないの〜〜って、いつも困り顔をして母をツンツンつついて止めたものでした。
でも、私にサラリと声をかけてくれたあの女性のように、その場が明るくなったり、気持ち良くなるような言葉を自然に発することってすごいなぁ。言葉の意味そのものよりも、その時の気持ちがぽ〜んと出せることがすてき。

オープンハートってよく言うけれど、彼女はそんな感じの人なのかもしれません。
いろいろある世の中だけど、笑顔の交換みたいに自然に言葉が交わせるといいですね〜。
一緒にいた男性は、きっと彼女のことを「すてきなひとだな」って、見直したに違いありません。