募集*中尾流!2/27(日) 第91回絵画鑑賞白熱講座「カラヴァッジョ」

中尾先生と絵を見てしゃべる絵画鑑賞白熱講座、2月のテーマは「カラヴァッジョ」です。

オンラインで開催中の中尾流白熱講座は、毎月テーマの画家の作品を初期から晩年まで通して見ていきます。そして、その絵について先生の解説を聴きつつ、参加者それぞれがその場で感じた印象、疑問、好き嫌いなどを思い思いに話します。同時に他の人の言葉にも耳を傾けるので、ひとりで絵を見るよりも多くの発見があります。そして先生からは、国際展のプロデューサーとして経験して来た臨場感あふれるお話も飛び出します。オマケに中尾先生の美術愛遍歴を垣間見れるのが、とっても楽しい講座!

ぜひ、ご一緒しましょう〜 ♪ まずは先生からのご案内をどうぞ!

第91回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》

カラヴァッジョ 〜 聖と俗、光と闇のドラマチックな世界 〜

2月9日から国立新美術館で始まる《メトロポリタン美術館展》のハイライト作品はカラヴァッジョの《《音楽家たち》です。

カラヴァッジョ(1571 – 1610)と言えば、劇的な明暗効果に富んだ宗教的主題の絵を思い浮かべる人が多いと思いますが、この絵はそうではありません。どちらかと言えば平板な光の中で音楽会の出番を待つ少年たちを、どことなく艶かしい雰囲気で描いています。29歳のカラヴァッジョが《聖マタイ伝》で鮮烈なデビューを果たす前の、若描きの風俗画ですね。

《聖マタイ伝》以降、カラヴァッジョは、抜群の描写力をもとに、独自の劇的な光と陰の構成による数々の聖書の場面を描き、ルネサンスからバロックへの道を大きく切り開いていきます。

一方、私生活では生来のかぶき者で、粗暴な行動に明け暮れ、34歳の時には殺人を犯してお尋ね者になってしまいます。そして、4年間の逃亡生活の果てに38歳で亡くなります。

カラヴァッジョの人生は、極端な明暗により、劇的な効果を演出した彼の絵画世界と重なります。

次回の講座では、カラヴァッジョの人生と芸術における「光と闇」を深掘りしていきましょう!

聖マタイの召命 1600年 サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂
女占い師 1598−1599年頃 ルーヴル美術館蔵
音楽家たち 1597年 メトロポリタン美術館蔵

中尾陽一主宰 第91回 これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座

ヨーロッパ絵画の巨匠の世界シリーズ②

カラヴァッジョ 〜 聖と俗、光と闇のドラマチックな世界 〜

2022年2月27日(日)13時〜15時30分 オンラインzoom 開催

お申し込みは、こちらからどうぞ→