募集*今年最後の中尾流!12/26(日) 第89回絵画鑑賞白熱講座「日本の洋画家たち〜総集編」

師走に入りました。このところ雨が続く東京ですが、天気予報でこの時期の雨続きのことを「山茶花梅雨(さざんかづゆ)」とよぶと告げていました。サザンカの花があちこちに咲く冬の始まりの雨をそんなふうに呼ぶと、少しはしっとりした雨に感謝したくなりますね。

さてさて、今月の中尾先生絵画鑑賞白熱講座、大募集中です。今年最後の中尾流は、日本の洋画家たちを振り返ります。今年は日本人の画家をたくさん鑑賞しました。プロトマニアで2014年にスタートしたこの講座の中で、日本人画家を集中してみたのは初めてでした。日本人の画家たちがどんなに切磋琢磨して西洋画を学んだか、その好奇心、向上心、感性、自負心、劣等感・・・どれもこれも情熱にあふれていてものすごく魅力的でした。同じ日本人だから感覚で伝わること、あらためて知ること、とにかく面白かった。その画家たちの総集編。今回だけ参加しても、中尾先生のナビゲートですから絶対に楽しいこと請け合い!ぜひご一緒しましょう〜♪

中尾先生からのご紹介文です。*****

第89回 《これまで誰も教えてくれなかった『絵画鑑賞白熱講座』》

日本の洋画家たち《総集編》

2021年最後の第89回では、これまでこの講座で鑑賞してきた日本の洋画家全員の画業を振り返りながら、日本洋画の歴史をたどります。

日本の洋画家を見るシリーズは、昨年8月(73回)の長谷川利行から始まりました。

その後、9月(74回)佐伯祐三、10月(75回)中村彝、11月(76回)黒田清輝、12月(77回)藤島武二と印象に残る画家たちを鑑賞しました。

今年にはいってからは、1月(78回)古賀春江、2月(79回)松本竣介、3月(80回)南薫造、4月(81回)吉田博、5月(82回)青木繁、6月(83回)竹久夢二、7月(84回)関根正二、8月(85回)重要文化財指定の洋画、9月(86回)小出楢重と萬鉄五郎、10月(87回)ゴッホ展、11月(88回)川瀬巴水と、その時期に開催中の展覧会も視野に入れながら、数多くの日本の洋画家たち(川瀬巴水と吉田博は新版画の分野ですが)を鑑賞してきました。

次回はこれらの画家たちを中心に、日本洋画の黎明期に活躍した高橋由一や浅井忠などの画家も加えて(彼らは今年の夏休みスペシャル、重要文化財指定の洋画で代表作を鑑賞しました)、日本洋画の大きな流れをつかみつつ、個々の画家の人と作品をより身近に感じられる講座にしたいと思います。みんなで、楽しく絵を喋りましょう!

黒田清輝「湖畔 」1897年(明治30年)  東京国立博物館蔵
青木繁 「海の幸」1904年(明治37年)  アーティゾン 美術館蔵
中村彝「エロシェンコ氏の像」1920年(大正9年) 東京国立近代美術館蔵
古賀春江「海」1929年(昭和4年) 東京国立近代美術館蔵
長谷川利行「水泳場」1932 年(昭和7年) 板橋区立美術館蔵
松本竣介「立てる像」1942年(昭和17年) 神奈川県立近代美術館

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