募集*中尾流!6/27(日)第83回絵画鑑賞白熱講座「竹久夢二」

プロトマニアの荒川陽子です。

今月の絵画鑑賞白熱講座、中尾先生からご案内文が届きました。今月は、古くて新しくておしゃれな大正時代の画家、竹久夢二です。

第83回《〜これまで誰も教えてくれなかった〜『絵画鑑賞白熱講座』》

大正ロマンのマルチ・アーティスト 竹久夢二

次回は大正ロマンを「体現する」竹久夢二をとりあげます。

体現すると言ったのには訳があります。夢二は単に画家、挿絵画家、ポスター作家というだけでなく、本の装幀、浴衣や日用雑貨のデザインなど生活にかかわるさまざまな物のデザインや製作の仕事をしました。今でいえば、アーティストであり、グラフィックデザイナーであり、プロダクトデザイナーなんですね。

また、夢二は詩人でもありました。彼の原詩から作られた大ヒット曲《宵待草》の「待てど暮せど来ぬ人を・・・」というフレーズはあまりにも有名ですね。

そして、夢二は恋多き人でもあり、ドラマチックな恋愛遍歴にみちた彼の私生活も大変注目されました。

というわけで、夢二の生き方も含めて表現したものが大正ロマンだったと言えそうですね。彼の作品を鑑賞しながら夢二式大正ロマンの世界に浸ってみましょう!

黒船屋  1919年
長崎十二景 《眼鏡橋》 1920年
《婦人グラフ》1926年4月号の表紙絵 
草に憩う女 大正初期
木に寄る女 大正初期

竹久夢二の絵、いかがですか?好き?ピンとこない?

細かくよく見ると、女性たちが身につけているものの模様や色がオシャレですね。色の組み合わせやデザインが、とてもモダン。絵全体をざっくり見ても、淡い色のトーンでまとめたり反対色を大胆に使ったり、差し色を効かせたり・・・女の人の身体は細くて柳のようにしんなりしています。少女のように儚げですが、どこか女性のしたたかさや芯の強さを感じます。

大正時代は、自由で新しい風が吹いていたのでしょうね。竹久夢二は、生きて、作って、表現することが楽しそうです。

実は私、食わず嫌いで竹久夢二にはあまり興味がありませんでした。でも今月は、中尾先生のナビゲートで竹久夢二式大正ロマンの楽しみ方をたっぷり味わいたいと思います。

今月もオンラインでご一緒しましょう〜

*第83回これまで誰も教えてくれなかった絵画鑑賞白熱講座

2021年6月27日(日)13時から15時30分

お申し込みは、こちらからどうぞ→