プロトマニアの荒川陽子です。
今日は、今月の中尾先生講座のお知らせです。なんと80回目!
今、東京ステーションギャラリーで開催されている展覧会「南 薫造」を取り上げます。南薫造は、イギリスに留学して絵を学びましたが、学校でというよりは自身で習得していった画家とのこと。
これまであまり知られていない画家なので、この機会にぜひ中尾先生と深くあじわって、実際の展覧会に出かけて、実際に作品を見てみてくださいね。
それでは先生からのご案内です。
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東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会《没後70年 南薫造》が注目を集めています。
ステーションギャラリーでは展覧会開催の方針のひとつとして、開館以来、日本近代洋画の展覧会を上げています。この講座で昨年来ご紹介してきた《日本の洋画家》たちと同じ趣旨ですね。
南薫造は《海の幸》の青木繁や《南風》の和田三造などと同じ頃に西洋絵画を学んだ明治の若き俊才たちの1人であり、長く画壇の中央で活躍した画家です。しかし、穏健な画風のせいか、これまで大きな展覧会で紹介されることがなく、今回の展覧会で初めて知ったという方も多いと思います。
それならということで、3月の講座では皆さんがあまりよく知らないであろう南薫造をご紹介することにしました。
彼は当時の画家としては珍しくイギリスに留学しています。ターナーやコンスタブルなど水彩による風景画の伝統を誇るイギリスで学び、日本の水彩画の発展にも大きく貢献しました。
みずみずしい感性にあふれ、暖かい情感の漂う画風から《日本の印象派》とも称される南薫造の作品を楽しみながら、彼の画業をしっかりたどりたいと思います。
春(フランス女性)油彩/カンヴァス (1909年頃)広島県立美術館
少女 油彩/カンヴァス(1909 年)東京国立近代美術館
瀬戸の春 (1948年頃)渋谷区立松濤美術館
六月の日 油彩/カンヴァス( 1912年)東京国立近代美術館
*中尾陽一主宰 第80回これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞白熱講座「南薫造」
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